









【箱根 ポーラ美術館】
ポーラ美術館は、公益財団法人ポーラ美術振興財団により運営され、2002年、神奈川県箱根町に開館しました。「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトとし、富士箱根伊豆国立公園の豊かな自然の中に建っています。建物の高さを地上8mに抑え多くを地下に配置することで、手つかずの森に溶け込むよう設計されたそうです。館内だけでなく全長1kmの「森の遊歩道」では、ブナやヒメシャラなどの樹木、野鳥、森の中に置かれた彫刻作品を鑑賞しながら散策を楽しむこともできます。
美術館のコレクションは、ポーラ創業家2代目鈴木常司氏が40数年にわたり収集したもので、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ピカソ、藤田嗣治など名だたる巨匠たちによる西洋絵画をはじめ、日本画、版画、東洋陶磁、ガラス工芸、化粧道具など、幅広い作品を収蔵しています。
1930年、化粧品の研究・製造・販売を扱うポーラを創業した鈴木忍の長男として静岡に生まれた鈴木常司は、大学卒業後に経営学を学ぶため渡米するものの、父の急逝により7カ月で帰国、その後およそ40年間にわたりポーラの社長を務めました。そして「美の健康の事業を通して、豊かで平和な社会の反映と文化の向上に寄与する」という企業理念を掲げ、1996年、ポーラ美術振興財団を設立し理事長に就任。自身のコレクションを展示・公開する美術館の建設を進めていましたが、開館を待たずして2000年に亡くなりました。
収集を始めた初期は、日本の近代洋画やフランスの現代絵画を購入していましたが、美術館建設の構想を持ち始めたころから、印象派や20世紀の西洋絵画、大型の絵画の収集を進めます。特定のアドバイザーを持たずに美術の専門書により独学で美術史を学び、19~20世紀の西洋・日本美術の歴史を追うことのできる体系的な西洋絵画コレクションを作り上げました。
この日も落ち着いた空間で、贅沢に美術鑑賞を楽しむことができました。自然の中で美しい作品に触れるひとときは、日常を忘れリフレッシュさせてくれますね。皆さまも箱根へお出かけの際には、訪れてみてはいかがでしょうか。
ポーラ美術館
https://www.polamuseum.or.jp/
ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/
参考資料
https://www.polamuseum.or.jp/about/