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【「京都文学」を楽しむ】

意識して京都を舞台にした本などに触れることは少ないのですが、京都を舞台にした文学作品は、ご存じのとおり昔からたくさんあります。『高瀬舟』『古都』『金閣寺』や『檸檬』など、有名な作品はもちろん、近年では「京都本大賞」の候補作や受賞作が書店をにぎわせています。「京都」というカテゴリーで文学を楽しんでみるのも、いつもとはちょっと違った京都を堪能するのにいいかもしれません。

京都が舞台の『夜は短し歩けよ乙女』などのアニメ化で有名な森見登美彦さんや、京都御所を舞台にした『八月の御所グラウンド』で直木賞を受賞した万城目学さんをはじめ、同じく直木賞作家の千早茜さん『さんかく』、綿矢りささん『手のひらの京(みやこ)』、美術を題材にした作品で知られる原田マハさん『異邦人(いりびと)』など、ちょっと挙げただけでも、現代の京都を舞台にした小説はたくさんあります。歴史小説や時代小説以外にもミステリー、青春もの、恋愛小説と幅広く楽しめるのも「京都本」のいいところです。

京都が舞台の小説を読んで、この場所であの登場人物が…と実際に場所を訪れて思いを馳せたり、季節や風景の移り変わりを感じてみるのも楽しいものですし、京都ならではの食べ物の描写に注目してみるのもいいですね。もちろんほかの土地を舞台にした小説や読み物でもそれは楽しめると思うのですが、「京都」というだけで何かひと味違ったように感じるのは、地元びいきなのでしょうか。それとも京都という場所や言葉の響きに何か感じるところがあるからなのでしょうか。

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