









【新潟の地酒と「ぽんしゅ館」】
日本酒の酒蔵数が日本一を誇る酒どころ、新潟県。淡麗辛口が特徴である新潟の日本酒の飲み比べをワンコインで楽しめる利き酒処「ぽんしゅ館」をご存じでしょうか?
新潟の山に降り積もる雪解け水は軟水で、寒い冬には低い気温の中でゆっくりと発酵が進みます。そうして生まれるすっきりとキレのよい味わいは、「新潟淡麗」とも呼ばれます。庶民の生活が苦しく、濃くて甘い日本酒が好まれていた戦後は、「薄い」と敬遠されていた新潟の日本酒ですが、1957年に新潟県の米生産量が500万石を突破したことから名付けられた酒造好適米「五百万石」を使った雑味の少ない酒が造られ、新潟淡麗の誕生のきっかけとなります。生活が徐々に豊かになるとあっさりとしたお酒が好まれるようになり、新潟淡麗は1980年代後半からの地酒ブームの引き金となりました。
蔵人を統率する酒造りの最高責任者を「杜氏(とうじ)」といいますが、新潟県は「越後杜氏」の発祥地であり、岩手県の「南部杜氏」、兵庫県の「丹波杜氏」とともに日本三大杜氏に数えられます。新潟県内の数ある蔵元のほぼすべてで、越後杜氏が酒造りを行っているといわれています。創業300年という歴史ある酒蔵も多く、三大銘酒として「越の三梅(こしのさんばい)」と称される石本酒造の「越乃寒梅」、丸山酒造場の「雪中梅」、峰乃白梅酒造の「峰乃白梅」があり、近年では上記に加えて朝日酒造の「久保田」や八海醸造の「八海山」など、誰もが一度は聞いたことがあるような銘酒が目白押しです。
まずはどの酒蔵に行けばいいか迷ってしまうところですが、そんなときこそ、まずはぽんしゅ館へ行くことをおすすめします。新潟駅・長岡駅・越後湯沢駅にあるぽんしゅ館では、なんと新潟県内の全酒蔵のお酒を飲むことができます。新潟県には祖父母が住んでいるため幼いころから何度も訪れているのですが、先日初めてぽんしゅ館に足を運び、その虜になりました。中に入るとずらりと利き酒マシンが並び、受付で500円を支払って貸出おちょことコイン5枚を受け取り、最大でおちょこ5杯分の利き酒を楽しむことができます。
マシン一つ一つに味の特徴が書いてあり、わいわい話しながら選んで飲み比べる時間の楽しいこと。壁にはスタッフの手書きの日本酒情報があったり、自由につまめるいろんな種類のお塩が置いてあったりと、まるで大人のテーマパークです。新潟の各地の酒蔵について知り、味わってみることで、新潟への解像度がまたグッと上がった気がします。ついつい、「もう一種類…」と何度かメダルを買い足し、その隣のお店で実際に味わった日本酒を購入できるのもいいですね。
私たちが訪れた新潟駅は、ぽんしゅ館のほかにも、新潟が誇る味噌や醤油などの発酵食品や米菓などのお土産を購入できるお店が充実していたり、羽釜で毎日炊いた南魚沼産コシヒカリで握るおにぎり屋さんや新潟初の肉まん専門店などで食べ歩きをすることもできたりと、新潟の食の豊かさを実感しました。大人になるほど、その魅力が深まっていく新潟の食とお酒。また季節を変えて訪れたくなる、新潟旅でした。
ぽんしゅ館 新潟驛店
https://maps.app.goo.gl/o9fxvUQKZ5QZihFK8
ぽんしゅ館 爆弾おにぎり家
https://maps.app.goo.gl/ySUhdASj7Fagd9d88
肉まんだらけの店 新潟駅CoCoLo本店
https://maps.app.goo.gl/6Rhy13sXXG2HSZXV9
瑞花 CoCoLo新潟店
https://maps.app.goo.gl/6wXVJiLpHuBzEU4n9
参考資料
https://www.ponshukan.com/
https://www.niigata-sake.or.jp/knowledge/delicious/niigata-tanrei/
https://www.niigata-sake.or.jp/sake-topics/7867/
https://www.the-niigata.com/youkinatta/info/sake.html
https://www.saketime.jp/ranking/niigata/