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【アイスコーヒーのはじまりに80mm】

近頃、朝はまだ少し肌寒いのに、日差しには夏の気配が混じり始めてきました。窓を開けると入ってくる風もやわらかく、ようやく春の延長ではなく、夏に向かっているのだなと感じます。そんな季節になると、いつものコーヒーにもそろそろ氷を入れたくなってきます。

とはいえ、まだ真夏のように、たっぷりの氷を入れた大きなグラスで、氷の音が響くような冷たさを求めているわけではありません。冷たさは欲しいけれど、きりっと冷えすぎるより、少し涼しさを感じるくらいのちょうど良さを5月のアイスコーヒーに求めてしまいます。そんな日に自然と手が伸びるのが、秋田道夫さんの「80mm」です。

直径80mm、高さ80mmの装飾のない円柱のようにも見える湯のみ。無駄のないシンプルなデザインに目が留まり引き寄せられます。真っ白な中にコーヒーの黒がすっと広がる様子は影が生まれるようで、それだけで少し涼しい気持ちになり、実用的な食器でありながらアート作品のようです。

磁器ならではの、光が通り抜けそうな濁りのない白さとすべすべとした質感も、この器の魅力の一つです。見た目は筒のようにすっきりしていますが、実は二重構造になっていて、内側の底には湯呑みのような丸みがあります。冷たい飲み物を入れても結露しにくく、口縁は薄いので口当たりも軽やかです。濃いめに淹れたアイスコーヒーを少しだけ飲みたいときにぴったりです。

木のトレーやコースターに合わせると、白さがより涼しく見え、素材や質感がさまざまな食卓にも調和しますし、無機質なパソコンや文具が並ぶデスク周りに置いても、違和感なくなじみます。すんと引き締まった存在感のある佇まいは、心も整えてくれそうです。

5月の過ごしやすい気候を逃さぬように、あれもこれもと慌ただしく過ごしがちではないでしょうか?爽やかな風が吹くこの季節に、80mmの湯のみで飲むアイスコーヒーが、よく似合う気がしています。ひと息つくときに、ちょうどよい涼しさをぜひ感じてください。

80mm 湯のみ
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