【中村銅器製作所のアルミパン】

なんとなくパスタに使うイメージがあるアルミのフライパン。肉を焼くとなると「難しそう」「くっつきそう」と思ってしばらく手が伸びなかったのですが、先日インスタグラムの「けんた食堂」さんで、トンテキをおいしそうに焼かれているのを見て、私も久しぶりに挑戦してみることにしました。

アルミパンは内側も外側も明るい銀色をしており、そのため食材の焼き色がはっきり見えて、ひっくり返したり、火力を調整するタイミングを計りやすいのがメリット。しかし、鉄のフライパンほど油がなじみにくいので、少し多めの油を入れて加熱し、十分に予熱してから調理するのがこびりつきを防ぐポイントです。

そして、アルミのフライパンがさらなる本領を発揮するのが、「肉を焼いたあと」です。肉を取り出したあとのフライパンにタレを入れて加熱し、ヘラを使って焦げ付いた部分をすべてこそげ取ると、うまみたっぷりでジューシーな肉ダレの出来上がり。ジュワジュワと音を立てるタレを、焼きたてのトンテキにかける瞬間がたまりません。

実は、この鍋肌につく焼き色は「メイラード反応」によるもの。肉に含まれるアミノ酸と糖が加熱によって化学反応を起こし、その過程でおいしさの元となる香ばしさや風味が生まれるのです。これまでは、鍋を洗う手間を考えると、肉がくっつかないように、焦げ付かないようにと、慎重に火を通していました。しかし、その焦げこそがうまみの正体だと知ると、道具に対する向き合い方も少し変わってくるように思います。

軽量で扱いやすいアルミパンを作っているのは、東京の下町で4代にわたってお鍋やフライパンを手がける中村銅器製作所。職人が一つひとつ丁寧に仕上げた道具で、アルミパンならではの料理の楽しみを体験してみてはいかがでしょうか。

中村銅器製作所 アルミパン ※形状に若干の変更がございます。
https://www.shokunin.com/jp/nakamuradouki/fryingpan.html
つちや織物所 鍋つかみ
https://www.shokunin.com/jp/tsuchiya/
conte おてがる料理トング
https://www.shokunin.com/jp/conte/tongs.html
大久保ハウス木工舎 調理匙
https://www.shokunin.com/jp/okubo/saji.html
一陽窯 深皿
https://www.shokunin.com/jp/ichiyou/deep.html
けんた食堂(レシピ)
https://www.instagram.com/reel/DU1-KCNEhWs/

参考資料
https://chomiryo.takarashuzo.co.jp/knowledge/detail/103/