



【銀座散歩 交詢ビル】
交詢ビルは、一般財団法人である交詢社の銀座における建築物です。銀座6丁目に位置し、銀座通りと交わる通りは“交詢社通り”の愛称で親しまれています。
「交詢社(こうじゅんしゃ)」は明治初期にまだ“社交”という言葉が十分に使われていなかった時代に、福澤諭吉を中心として銀座の地につくられた日本最古の社交機関です。学校教育を終えて社会人となった人たちが、めざましく変化する実社会に対応するためお互いの知識を交換し合い、流動する社会の実務に対処する機会を提供するという主旨で、「知識を交換し、世務を諮詢する(せいむをしじゅんする:世の中の事柄について意見を求め相談する)」ことを目的に、明治13年(1880年)に設けられました。
創設当初よりメンバーは1800名ほど、その職業は、役人・公務員・学者・商業・農業など、過半数は地方在住となり、職業や学歴、地域に偏ることなく広く社会で活躍する人材を網羅した組織だったことが分かります。これだけの情報があふれる現代社会を生きる私たちには想像が難しくなりつつありますが、当時は各界からの知識が集まる、日本で最も影響力のあるサロンの一つでした。
先代の交詢ビルディングが1929年に建てられた歴史的建造物であったことから、2004年に現在のビルへ建て替える際、建築物の正面や一部を保存するファサード保存という手法が採られました。建築物の歴史の一部をそのまま継承することができ、近年の再開発で多く取り入れられている手法です。これにより、当時の面影を感じ取ることのできる歴史的空間は引き継がれ、新しい建物との融合を楽しむことができます。現在の交詢ビルでは、バーニーズ・ニューヨーク銀座本店へつながるエントランス部分にその意匠が残されています。
交詢ビル
https://maps.app.goo.gl/SrSwF5yWtmB3wx6o7
銀座ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html
参考資料
https://www.kojunsha.or.jp/
https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=3227