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【銀座4丁目のキューピッド】

天賞堂は、銀座4丁目に建つ高級時計や宝飾品を扱う老舗高級店です。1879年(明治12年)、銀座・尾張町に印房店(はんこ屋)として開店しました。伊藤博文、尾崎紅葉など、明治期より各界の著名人が顧客として名を連ねていた天賞堂は、夏目漱石の小説や永井荷風の随筆にも登場し、当時から高級品店の代名詞として知られています。現在は高級鉄道模型でも世界的に有名な名門店であり、商道先駆の精神で、時代を見越した新しいものを取り入れ続けています。

その天賞堂の店先に、遊び心あふれる弓を持ったキューピッド像が立っているのはお気付きでしょうか。かわいらしい姿で行き交う人たちと同じ地に立っているので、見過ごす方も多いかもしれません。キューピッドはローマ神話で恋愛の神さまといわれ、その佇まいは神にお仕えするエンジェルと似ていますね。キューピッドとエンジェルの違い、その目印は弓の存在だそうです。弓を持っていると、キューピッドと呼ばれます。

この像は、銀座の散歩スポットの一つとして注目する方も多く、恋が叶う象徴としてユーモラスに語られることもあるのだとか。作者は山田朝彦氏。明治大学の創立者像や、神楽坂にある漫画『コボちゃん』の像などを手がける彫刻家です。銀座散歩へお越しの際には、ぜひ足元に視線を落として4丁目のキューピッドにご注目ください。

銀座ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html

参考記事
https://www.tenshodo.co.jp/
https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=2607