



【マレーシアの国民食「ロティチャナイ」】
マレーシアを象徴する国民食のひとつといえば、ロティチャナイ(roti canai)。インド系ムスリム(ママッ)の移民によって持ち込まれたインドの「パラーター」を起源とする平たいパンで、マレーシアの地で独自の進化を遂げました。
外側はサクサクとしてクリスピー、内側はもちっとした層状の食感で、おもに朝と夕方以降の食事として食べられている、非常にポピュラーな日常食です。平たく焼かれたロティチャナイにはダール(豆カレー)やチキンカレー、魚のカレーなどが添えられ、手でちぎって浸しながら食べるのが定番。2025年に開催された大阪・関西万博では、マレーシアパビリオンの人気メニューとして高い注目を集めました。
ロティチャナイの作り方は、まさに職人技の連続です。まず、小麦粉、塩、水に、マーガリンやギー(バターオイル)を加えて念入りにこねあげ、高温多湿の空気の中でしばらく寝かせます。十分に熟成した生地は、向こう側が透けて見えるほど極限まで薄く伸ばします。大判に伸ばしたこの薄い生地を、空気を抱き込むようにパタンパタンと幾重にも折りたたみ、熱い鉄板で一気に焼き上げる。そうすることで、外側はパリッと香ばしく、内側はふんわりとした層が重なる、ロティチャナイならではの食感が生まれるのです。
メニューも多彩で、シンプルな具なしのプレーンのほかに、玉子ロティ、バナナロティ、缶詰いわしとケチャップを混ぜ、みじん切りにした玉ねぎをのせたいわしロティなど数多くのバリエーションが存在し、なかには、カレーを洪水のようにかけた洪水ロティといったユニークなものもあります。私たちがマレーシアで食べたのは、紫玉ねぎが入った香りの良いロティチャナイ。カレーとの相性は抜群で、シンプルで奥深い味わいに夢中で食べきってしまいました。
さて、家でも簡単にロティチャナイは作れるのでしょうか?ネットでレシピを検索して挑戦したかったのですが、調べれば調べるほど難しそう。なぜなら、「生地を破かず、向こうが透けるほど薄く伸ばす」という工程に、一朝一夕では身につかない職人の高度な技術が凝縮されているからです。現地でもほとんど外で食べるもの、という理由も分かるような気がしました。というわけで、手に入りやすい市販のロティチャナイを探してみたところ、近所の業務スーパーでシンガポール直輸入の「パラタ」が販売されていました。シンガポールでは「ロティプラタ」と呼ばれていますが、中身はまさに探していたロティチャナイそのもの。本場の味を身近な場所で見つけることができました。
冷凍されたパラタは、そのままフライパンで裏表1分半ずつ焼けば出来上がり。火が通るとプクッと膨らんできて、香ばしい良い香りが漂います。このために準備したダールとマレーシア風のチキンカレーと一緒に、自宅でマレーシア気分を楽しみました。パリパリでもちもちのロティチャナイとカレーの相性は言うまでもありません。GLOCAL STANDARD PRODUCTSのCafe Trayに盛り付ければ、見た目もより本格的な佇まいに。ぜひご自宅でお楽しみください。
GLOCAL STANDARD PRODUCTS Cafe Tray
https://www.shokunin.com/jp/glocal/cafetray.html
ヨシタ手工業デザイン室 レンゲスプーン
https://www.shokunin.com/jp/yoshita/cutlery.html
参考資料
https://www.hankyu-travel.com/guide/malaysia/gourmet.php
https://malaysianfood.org/guide-roticanai/
https://ja.wikipedia.org/wiki/ロティチャナイ
https://aruru.co.jp/trip/roti-canai-recipe-malaysia/