



【コーヒーと癒やしの時間】
コーヒーの香りには、心をふっとゆるめてくれる力があると聞いてから、最近はドリップで丁寧に淹れる時間を楽しんでいます。お湯を注いだ瞬間に部屋に広がる、あの優しい香り。深呼吸するだけで、気持ちが少し整うような感覚になります。カフェインによる覚醒作用はよく知られていますが、コーヒーの香りを嗅ぐことで、リラックス時に現れる脳波の「α波」が増加することが、科学的にも示されています。そのため、緊張が和らぎ、気分が落ち着くといった効果が期待できます。
たとえば、旅行先など慣れない環境でも、コーヒーの香りを嗅ぐだけで、少し寝つきやすくなることもあるそうです。忙しい日常の中でも、ほんの数分、コーヒーを淹れることに集中すると、何気ないその一杯が心の余白をつくってくれる気がします。毎日淹れていても、注ぐスピードやお湯の量の違いによって、まったく同じ味にならないところも、ドリップコーヒーの面白さの一つです。
ちなみに、日本でのコーヒー総消費量は、欧州連合、アメリカ、ブラジルに次いで世界第4位とされ、人口が多く、コーヒー文化が古くから根付いた国々と比べても上位に位置しています。こうした背景から、日本は世界有数のコーヒー消費国と言えるのではないでしょうか。一方で、日本はコーヒーの生産に適した環境ではなく、赤道付近の熱帯地域、いわゆる「コーヒーベルト」からの輸入が多くを占めています。ただ近年では、沖縄県や鹿児島県などで国産コーヒーの生産も少しずつ広がっています。いつか、希少な国産コーヒーを味わってみたいものです。
おいしくコーヒーを淹れるコツは、急がず、ゆっくり丁寧に。最初に、1人分の豆10gにつき倍の20mlほどの少量のお湯を注いで、30秒ほど蒸らします。その後も、お湯は一気に注がず、円を描くように少しずつ注ぐのがポイントです。コーヒーフィルターに直接お湯がかからないようにすると、豆本来の香りがより引き立ちます。香りを楽しみながら待つ時間さえ、癒やしのひとときです。
小樽ショールームでは、コーヒーをおいしく淹れられる商品も取り揃えております。「V60セラミックドリッパー」は、理化学器具や耐熱ガラス製品を製造・販売するHARIOが開発した、世界中に愛好家のいるドリッパーです。400年の歴史を持つ有田焼の産地で、一つ一つ職人の手により作られ、伝統技術が息づいています。角度60°の円錐形はコーヒーの抽出に適しており、内側上部まで施された凹凸の工夫によって、ペーパーフィルターを使用しながらもネルドリップのような味わいを再現できます。発売から20年以上経った今も、多くのプロのバリスタやコーヒー好きに愛され続けている一品で、手に持つと、磁器ならではの程よい重みと、機械では再現できない手仕事の風合いが感じられます。白く濁りのないホワイトと、鮮やかなレッドの2色展開で、どちらもキッチンを華やかにしてくれそうです。
また、岡井麻布商店の「リネンコーヒーフィルター」は、手織りの麻生地を使用した、繰り返し使えるコーヒーフィルターです。少し太めの糸で織られており、濡れることで目が詰まるため、仕事に集中したいときにも嬉しい、コクのある一杯を淹れることができます。
今年もまたせわしない日々が始まりましたが、コーヒーの香りに包まれながら、心がふっとゆるむ時間を大切にしていきたいですね。
HARIO V60セラミックドリッパー
https://www.shokunin.com/jp/hario/
岡井麻布商店 リネンコーヒーフィルター
https://www.shokunin.com/jp/okai/coffee.html
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html
参考資料
https://coffee.ajca.or.jp
https://add-coffee.com/coffee-world/beans/japan-coffee/