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【浦里】

全国各地で一年を通してさまざまな品種が栽培されている大根。出荷時期によって、春大根・夏大根・秋冬大根の3種類に分類されますが、なかでも晩秋から初冬に旬を迎える秋冬大根は、寒さから実を守るために糖分を蓄えることで、みずみずしく甘みが増すのが特徴です。

旬の時期は価格も手ごろ。ずっしりと重くハリのある大根のおいしそうな見た目に釣られ、後先考えずつい丸ごと一本買ってしまうものの…大根料理のレパートリーの少なさに頭を悩ますこともしばしば。それでも最近は、「鬼おろし」のおかげで大根をおいしいうちに食べ切れるようになりました。大きなだし巻きに鬼おろしをたっぷり添えたり、なめこのお味噌汁に鬼おろしを加えたり、揚げなすと鬼おろしを使った「揚げなすおろし蕎麦」も絶品でした。

さて、「浦里(うらさと)」という聞き慣れない料理名を知ったのは、大根を使った江戸の料理を調べていたのがきっかけですが、歴史小説の大家である池波正太郎さんの小説にも登場したり、落語、浄瑠璃を好む方々の間ではちょっと名の通った料理なのだそう。小説『その男』の作中では、「大根おろしへ梅干の肉をこまかくきざんだものをまぜ合わせ、これへ、もみ海苔と鰹ぶしのけずったものをかけ、醤油をたらした一品で、炊きたての飯を食べる」と書かれていて、読んだだけでも食べてみたくなり、早速材料を準備して作ってみることにしました。実はこのくだりには続きがあり、“名を「浦里」といい、吉原の遊里で、朝帰りの「なじみ客」の酒のさかなや飯の菜(さい)に出すもの”と続く、なんとも艶っぽいエピソードを持つ料理です。

実際に作って食べてみたところ、白いご飯にとてもよく合いました。刻んだ梅干しの爽やかな風味がすっきりとして箸が進みます。大根に含まれる消化酵素のジアスターゼは、胃腸の動きを活発にし、胃もたれや二日酔いを防ぐ効果があるといわれています。ご飯にたっぷりかけるもよし、酒のつまみにするもよし、江戸の風情を感じながら大根を食してみるのはいかがでしょうか?

木屋 鬼おろし
https://www.shokunin.com/jp/kiya/onioroshi.html
conte まかないボウル 180
https://www.shokunin.com/jp/conte/bowl.html
白木屋漆器店 手塩皿
https://www.shokunin.com/jp/shirokiya/teshio.html
青龍窯 汲み出し
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/kumidashi.html
THE 醤油差し
https://www.shokunin.com/jp/the/
青龍窯 飯茶碗 大
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/chawan.html

参考資料
http://www.dancyotei.com/2012/oct/daikon.html
https://www.kagome.co.jp/vegeday/nutrition/202101/10940/
https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=4
https://www.kagome.co.jp/vegeday/yasai/japanese-radish/
https://r-tsushin.com/recipe/power_off_recipe_05_nihonsyuya/#page-2 (レシピ)
https://www.jidaigeki.com/regular/edoryouricho/recipe/No09_02.html (レシピ)