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【富士山と甲府盆地を一望できる「ほったらかし温泉」】

先日、山梨県は山梨市にある日帰り温泉「ほったらかし温泉」に行ってきました。「ほったらかし温泉」は、標高700mに位置し、富士山と甲府盆地を眺めながら温泉に浸かれる人気の施設です。

名前から施設がほったらかされている秘湯なのかと思いきや、特徴の異なる2つの浴場があり、休憩所やお食事処、お土産屋さんもあります。正面に富士山を眺められる「こっちの湯」と、2倍の広さで造られた「あっちの湯」があり、入場場所がそれぞれ異なります。

今回、私は日が暮れた夜の時間帯に訪れたため、甲府盆地の夜景を見たいと、盆地側の「あっちの湯」に行きました。「あっちの湯」では、内風呂が1つ、露天風呂が3つあり、それぞれで温度が異なるので、熱々の温度で温泉に浸かりたい、夜景を見ながら温度低めで長く浸かりたいなど、気分によって入浴場所を変えられます。夜景もとてもきれいで、温泉に浸かりながらゆっくりとした時間を過ごすことができます。

私が訪れた際にもたくさんのお客さんが来られていた人気の「ほったらかし温泉」ですが、もともとは代表の祖父の代でこの土地に大規模な老人ホームを建てる予定で土地を購入し、その後健康増進のためのゴルフ場を造るなど、老人のまちを構想していたそうです。しかし、家業のホテル経営が傾き、老人のためのまちづくりも苦しい状況となったため、地域の方々からの資金援助や山を切り開く作業、温泉の採掘や施設整備に至るまで、さまざまな支援を受けながら、1999年(平成11年)に1つ目の浴場「こっちの湯」が開場しました。

そのため、ほとんどが手作業で作られており、当時は従業員も少なく、設備やサービスは簡素なものだったため、「ほったらかし温泉」という名前を付けたのだそうです。その後、テレビ番組やアニメのモデルとして起用され、来場者が増えたこともあり、2002年(平成14年)には2つ目の浴場「あっちの湯」が開場しました。今後はさらに3つ目の浴場の建設計画も進められているようです。「こっちの湯」や「あっちの湯」、朝食の店「気まぐれ屋」といったゆるりとした名前にもほっこりします。

「ほったらかし温泉」では、日の出の1時間前から営業されており、温泉に浸かりながら日の出を見ることもできます。また天気の良い日には富士山と甲府盆地を見渡しながら、夜には夜景を見下ろしながら温泉を満喫することができます。お近くに行かれた際は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

ほったらかし温泉
http://www.hottarakashi-onsen.com/
ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/

参考資料
https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/stay/p5_5061.html