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【お茶の時間】

すっかり過ごしやすい陽気になってきました。今までは暑さのせいで飲み物も冷たいものばかりでしたが、ようやく温かいものでほっと一息つける季節が訪れたようです。もちろん冷たいドリンクもおいしいのですが、やはり温かいお茶やコーヒーなどは香りも広がるからか、その空間自体が幸せに感じる気がします。そして、そんな温かい飲み物を楽しむときには、お気に入りの茶器を使いたい。お気に入りを使うことで、その空間やお茶を淹れる時間まるごとが幸せに包まれるように思います。何かと忙しい毎日だからこそ、お茶でひと息つくようなささやかな時間を大切にしたいものです。

そんなお茶の時間にいっそう温かみを添えてくれるのが、藤木伝四郎商店の総皮茶筒。藤木伝四郎商店は江戸時代・嘉永4年の創業以来、秋田県は角館町にて上質な樺細工を作り続けています。山桜の樹皮を使った樺細工の茶筒は、持ったときの手触りも心地よく、大切に使い続けたい逸品です。使い続けることで艶や色味が味わいのあるものに変化するのも、その魅力のひとつ。もちろん、お茶をしっかり湿気から守ってくれます。もちろん、コーヒー豆を入れても。樹皮をそのまま生かした霜降皮や、研磨して美しい艶を出した無地皮のどちらも捨て難いですが、温かみがあり素朴な感じもする霜降皮が、個人的には好みです。茶筒に茶葉やコーヒー豆をしまっておいて、淹れるときに茶筒の蓋を開ける瞬間はちょっと贅沢な気分にもなり、お茶の時間をより豊かなものにしてくれます。

そして、お茶を淹れる急須はすすむ屋茶店の急須を。すすむ屋茶店は、大正時代より続く薩摩の老舗問屋から派生した茶店です。誰でもお茶をおいしく淹れることができるようにとの思いで、オリジナルの茶具も作られています。大治将典さんデザインの常滑焼の急須は、平べったい形が個性的で茶葉が取り出しやすく洗いやすい「急須」と、小ぶりで女性の手にも持ちやすい「急須2」とがあり、どちらも使えば使うほど味わいのある深い黒に育ちます。同じくおいしいお茶を楽しめるようにと作られた、シンプルかつ美しい有田焼の湯呑みを合わせて、五感を豊かにするようなお茶の時間はいかがでしょうか?

藤木伝四郎商店 総皮茶筒
https://www.shokunin.com/jp/denshiro/
すすむ屋茶店 急須
https://www.shokunin.com/jp/susumuya/kyusu.html
すすむ屋茶店 湯呑み
https://www.shokunin.com/jp/susumuya/yunomi.html