
【ブリキの缶】
ただ今小樽ショールームには、SyuRoの丸缶・角缶が展示してあります。ブリキ製のもので、丁寧に作られたことが分かる艶やかな銀色をしています。どちらもシンプルな角形、筒形をしていて、商品を眺めながら自分だったら何を入れよう…とつい考えてしまいます。丸缶は、きっちりと閉まる外蓋だけでなく、内蓋も付いているので、お茶の茶葉やティーバッグ、コーヒー豆など湿気を嫌う食品の保存容器として使うことができます。キッチンにいくつか並べて置いたら見た目もすっきりとしてすてきだろうなぁと想像してしまいます。角缶は、小物を入れておくのにぴったりな小さなものからA4サイズの薄型のものもあり、ごちゃごちゃしてしまいがちなデスク周りの収納や、裁縫道具などの収納にも良さそうです。
ブリキというと、昔懐かしい金属製のおもちゃや、建物に打ち付けられた古い看板のイメージがありますが、ブリキという素材がどういうものかご存じですか?ブリキは鉄鋼の表面を錫でメッキしたもので、錆や腐食に強く加工もしやすいため、缶詰や飲料缶など水分を含んだ食品の保存、石油や塗料を入れる一斗缶などにも古くから用いられてきました。錆びにくいことや艶やかな表面で印刷がしやすく発色が良いことなどから、外看板にも広く使われました。また、ブリキは薄い板状なので型抜きや切断がしやすく、おもちゃなどの細かい形を作るのに適していて、塗装もしやすいことからブリキでおもちゃが作られるようになりました。こうしてブリキは昭和初期に生活用品やおもちゃなど広く使われるようになり、特に日本製のブリキのおもちゃは職人の高い技術により世界的に評価が高く、海外へ輸出されるほどでした。これほどまでに人気が高かったブリキ製品ですが、プラスチックやステンレスなど新しい素材の登場や加工技術・印刷技術などの向上により、だんだんとブリキ製品に変わるものが出てきたため、ブリキ製のおもちゃや看板は目にしなくなり、今では懐かしさやレトロの象徴のようになっています。
確かに、錆びにくいとはいえ錆びないわけではないので、湿気が多い場所で使ったりキズで錫メッキが取れてしまったりすると錆びてしまうこともあります。ですが、ブリキ特有の艶やかな表面はスタイリッシュであり、手仕事で作られた絶妙なカーブの丸みは、金属でありながらも温かみを感じます。缶を開け閉めするときの音もどこか懐かしくワクワクするような心地よい音なんです。大切にしまっておくものの保管にも良いですが、手に取りやすい場所に置いて文房具を入れておこうかな…など、何を入れるか考えを巡らせています。ショールームにいらっしゃった際には、ブリキの缶をご覧いただいて、私だったらこれを入れようかな〜と考えを巡らせてみませんか?スタッフと一緒にこのサイズにはあれを入れたらいいかも!とお話しましょう!お待ちしております。
SyuRo 丸缶 ブリキ
https://www.shokunin.com/jp/syuro/marukan.html
SyuRo 角缶 ブリキ
https://www.shokunin.com/jp/syuro/kakukan.html
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html
参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%AD