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【猫も嬉しい?デザインの恩恵】

ショールームでの仕事を始めてから、最初に自分用として購入した商品が、ヨシタ手工業デザイン室のレンゲスプーンとジャムスプーンでした。レンゲスプーンは、もともとスープ類が好きなこともあり、その延長線上でレンゲという道具をいろいろ試してみたい気持ちからでしたが、ジャムスプーンのほうはというと、飲食業をされているお客様が「見たことない形!」と言って購入してくださったことがあり、気になって仕方がない末での購入でした。本来ジャムを瓶から取り出してパンに塗るための、この個性的な形のスプーンですが、最近我が家では、とある作業の専用道具として大活躍しているのです。

それが、猫のウェットフードをパウチから掻き出すための道具としてでした。

家には雄雌二匹の雑種猫がいて、上の仔はご飯の好き嫌いが激しく、下の雄は大食いで下部尿路疾患を経験済み。普段からフードは種類を考えて購入しているのですが、夏以降の季節では人と同じく、水分補給をこまめにしています。そのためウェットフードを割合多く取り入れており、特に私たちが仕事につき、猫たちがお留守番を頑張った日の帰りには、必ず二匹が好きな、パウチに入ったウェットで肉々しいフードをあげています。

二匹もその日はおいしいご飯と理解しているのか、催促してくるので、カバンをおろして着替える前に猫ご飯の準備をしなくてはなりません。ただパウチから出すだけですが、迅速に入れてあげないと、鳴き止まないどころか噛みついてくることもあります(もちろん許しますが)。早く準備しなくてはとその日、手を伸ばした先がジャムスプーンでした。すると、小さな感動がまさかの組み合わせで生まれました。

ジャムスプーンは、とにかくパウチの隙間のお肉をきれいに掻き出せるのです。先の角が柔らかい包装の内側にフィットして、そして微妙な曲面がフードを汁ごと、気持ちよく掬い出します。もう一つ付け加えると、そこそこ柄が長いので、今まで我慢していたフードの肉汁が指に付くストレスがついでに解消しました。ほんのひと作業の快感は言葉で伝えにくいのですが、猫たちに早くウェットフードを入れたい気持ちは、猫飼いあるあるではないでしょうか。

ヨシタ手工業デザイン室は、柳宗理のもとで学んだ吉田守孝氏のデザインブランドで、暮らしに還元するモノを生み出しています。我が家では猫たちを巻き込んで、小さな恩恵を日々受けています。ちなみに同時購入したレンゲスプーンは、私たちが食べるレトルトカレーを掻き出すために同じくらい愛用しています(スープよりも?)。小さな感動を引き出す良きデザインを、ぜひショールームで触れてみてください。

ヨシタ手工業デザイン室 ジャムスプーン
https://www.shokunin.com/jp/yoshita/cutlery.html
ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/

参考資料
https://nekohouse222shop.com/wet-food/