




【京野菜】
賀茂なす、万願寺とうがらし、九条ねぎなどの現在も愛される個性豊かな「京野菜」が生まれた背景には、京都が千有余年の間、都として栄えた歴史があります。
千年の都、京都。当時、全国から優れた献上品として京都の宮廷や社寺に集まった野菜が、京都の肥沃な土壌と豊かな水源、農家の高い栽培技術により、長い歴史の中で改良されていきました。現在、具体的な定義はありませんが、京都府内で取れた野菜はすべて「京野菜」と総称されています。その中に、「京の伝統野菜」と「京のブランド産品」というものが定義されています。
京の伝統野菜には、明治以前の導入栽培の歴史を有することや、京都市域のみならず府内全域を対象とすること、栽培又は保存されているもの及び絶滅した品目を含むことなどの計5つの定義があります。京のブランド産品には、「イメージが京都らしい」などの認定基準を満たし、品質・規格を統一しながら出荷単位としての適正な量を確保でき、他産地に対する優位性・独自性の要素がある野菜が認証されます。そのどちらにも当てはまる京野菜も、いくつか存在しています。
たとえば、京のブランド産品には、京みず菜、賀茂なす、伏見とうがらし、万願寺とうがらし、えびいも、九条ねぎ、京たけのこ、花菜、鹿ケ谷かぼちゃ、堀川ごぼう、聖護院だいこん、京壬生菜、金時にんじん、くわい、やまのいも、紫ずきん、京山科なす、京こかぶ、聖護院かぶ、京夏ずきんなどが挙げられ、このあたりは一般的な京野菜のイメージに近いかもしれません。
旬の時期はさまざま。季節によって八百屋さんやスーパーマーケットに通常の野菜と同様に求めやすい価格で並ぶので、京都で暮らし始めてから京野菜を買って調理してみるのが日々の楽しみの一つになりました。この夏は、まるまる太った賀茂なすを輪切りにしてだし浸しにしたり、万願寺とうがらしを焼いてビールで一杯やったり。九条ねぎには年中お世話になっていますし、冬には聖護院だいこんの漬物や炊いたんなんかもいいですね。
まだまだトライできていない京野菜が多くあり、季節がめぐるのが待ち遠しいです。余談ですが、京都・寺町の「広東料理 鳳泉」では名物でもあるシャキシャキのくわい入りのシュウマイが食べられるため、そちらもぜひ。京都の豊かな食文化を長年支えてきた京野菜、この先も長く長く味わっていきたいものです。
ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/
広東料理 鳳泉
https://maps.app.goo.gl/eeymt72dy3FqQECc6
参考資料
https://www.pref.kyoto.jp/brand/brand1.html
https://jakyoto.com/kyoyasai/