

【『民藝の教科書』とケヤキのパン皿】
木のトレイやお皿などの木製品やかご類が好きで、雑貨店などでよく手に取っていました。
お手頃な値段のものと、当時の私にはちょっと手が出しにくい値段のもの、いったい何が違うんだろう?と並べてみると、やっぱりお手頃じゃない値段のもののほうが好みなのです。断然。佇まいが違う。この佇まいの差は何だろうと考えていた時に、『民藝の教科書』という本に出会いました。開いてみると、全国のかごやざるのマップが掲載されていて、それぞれの産地の製品や作り手さんが紹介されています。なるほど、私の惹かれるものの多くはこの「民藝」というカテゴリーに入るものらしい、と気付きました。
「民藝」とは、1920年代、柳宗悦が日常で使う器や道具などの生活用具の中に美しさを見出し、それらを民衆的工藝(略して民藝)と呼んだことが始まりです。その土地の気候や風土、生活様式から生まれて育ってきた、手仕事による日用品。職人の技術に支えられた、それら日用品の素朴で健全な美しさ。それが独特の佇まいとなって人々を惹きつけるものとなっているのでしょう。
「お手頃なものをたくさん」ではなく、「ずっと使えるものを少しずつ」身の回りに集めたいと思い始めたころだったので、「民藝」がとても興味深く、シリーズ4冊目の『かごとざる』を買い求めました。その後、折に触れて1冊ずつ集めています。すべてをきちんと精読しているわけではなく、本棚に置いて気が向いたら開いている程度ですが、我が家の本棚にはなくてはならない本たちです。三条ショールームの本棚にも並んでおりますので、お立ち寄りの際には、ぜひ手に取って開いてみてください。
ちなみにこの『民藝の教科書』の監修をされた久野恵一さんは、「もやい工藝」の創業者でもあります。そのもやい工藝が富山県南砺市のわたなべ木工芸と共に作られているケヤキのパン皿の佇まいもまた美しく、見るたびに惚れ惚れとしてしまいます。こちらは三条ショールームに展示されておりますので、ぜひその佇まいを実物で感じていただければと思います。
『民藝の教科書』
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もやい工藝 ケヤキのパン皿
https://www.shokunin.com/jp/moyai/
三条ショールーム
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