
【いくつあっても】
いくつあっても見てしまうし、買ってしまうほど目がないのが「かご」と「ざる」。昔からかごやざるが大好きで、自分の「民藝」への興味の入り口となったのも、かごでした。
かごやざるは、各地で身近にある素材を使って作られ、暮らしに密着したさまざまな用途に用いられてきました。現代では生活スタイルの変化により、本来の用途とは異なる自由な使い方もされており、驚くほど生活に密着した多様な使い方があることに気付かされます。しかしながら、さまざまな用途で日常的に使われていたかごやざるも、現在では作り手である職人さんの高齢化や減少により、手に入りにくくなってしまったものも。年月を重ねるごとに、昔ながらのかごやざるはますます希少な存在になりつつあるようです。
その中でも、日用品的でありながら、美しさも兼ね備えているなぁと個人的に思うのが、竹のかごやざるです。もちろんあけびや山ぶどうなどのかごバッグも「いつかは手にしたい」と思う憧れの品ではあるのですが、竹のかごやざるには特に目が吸い寄せられてしまいます。使い始めの青っぽい様子や、使っていくにつれて茶色く変化していく様子のどちらも好ましく、台所用品としても収納にも使えるオールマイティーさにほれぼれします。ご飯の用意から盛り付け、洗った食器を乾かす、小物をしまっておくなど、竹のかごやざるが生活にあるだけで、ほっとするというか、なんとも満ち足りた気持ちになってしまうのです。
そんな惹きつけられてやまない竹細工ですが、佐賀県武雄市の西川登町はかつて、伊万里・有田焼と肩を並べる名声を博し、最盛期には500人以上の職人が働く一大産地でした。大量生産品の台頭や需要の減少に押され、一度は伝統が途絶えてしまう危機が訪れましたが、現在は新しい職人が育ち、再びまたこちらの竹製品を購入することができるようになっています。見ていてうっとりするのと同時に、大切に使い続けていきたいと思うざるなのです。折を見て少しずつ買い集め、愛着あるかごやざるを自分の生活に増やしていきたいと、日々愛情を込めてショールームのかごを見つめています。
西川登竹細工 足付きざる
https://www.shokunin.com/jp/nishikawanobori/ashi.html
西川登細工 米とぎざる
https://www.shokunin.com/jp/nishikawanobori/kome.html
西川登細工 そばざる
https://www.shokunin.com/jp/nishikawanobori/soba.html
三条ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/sanjo.html