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【冷と熱のコントラストと真夏のジャージャー麺】

先日のジャージャー麺(炸醤麺)の記事を読んでいたら、どうしても食べたくなってスーパーで豚のひき肉を買ってきました。肉味噌さえ仕込んでしまえば、あとは冷水でしっかり締めた麺にたっぷりのせるだけ。今回は中華麺ではなく、買ってあった乾麺のうどんを使うことにしました。麺を茹でている間に、千切りピーラーできゅうりを千切りにしておけば、トッピングの準備もすぐに整います。

実はこの、「冷たい麺にアツアツの肉味噌をのせる」スタイルは、北京式ジャージャー麺の伝統的な食べ方。冷たい野菜と熱い肉味噌の温度差が際立ち、食欲が落ちがちな真夏にも不思議と箸が進むのは、味覚や感覚の反応を巧みに利用した、非常に理にかなった一皿と言えるでしょう。

人の舌や脳は、同じ温度や食感のものが続くと、しだいに刺激を感じにくくなる性質があるといわれています。そこで、「ひんやり冷たい麺」と「湯気の立つ肉味噌」を交互に味わうと、体が新鮮さを感じ、自然と「もっと食べたい」という気持ちが引き出されます。また、温度のコントラストに加えて、「麺のつるりとしたのど越し」と「肉味噌のジューシーな食感」、さらには「きゅうりのシャキシャキ感」が重なり、口の中でさまざまなリズムが生まれます。こうした食感の多彩さも、最後まで飽きずにおいしく食べられる理由のひとつ。食欲が減退しやすい暑い時期だからこそ、こうした温度や食感の対比を上手に取り入れて、心と体の「食べたいスイッチ」を押してみるのはいかがでしょうか?

ジャージャー麺の主役となるのが、甘辛く香ばしい肉味噌です。一見手間がかかりそうに思えるかもしれませんが、実はフライパン一つで驚くほど手軽に作ることができます。できたてを麺の上に熱々のままかければ、湯気と共に立ちのぼる香りが食欲をそそり、冷蔵庫で冷やせば「食べる調味料」としてご飯や野菜に添えるなど、さまざまにアレンジが可能。隙間時間に仕込んでおくだけで、夏の食卓がぐっと豊かに、楽になる万能の一品です。

冷と熱のコントラスト、そして真夏のジャージャー麺。ぜひご自宅で試してみてください。

肉味噌

[材料]
豚ひき肉 200g
ねぎ(白い部分) 1/2本
にんにく 2かけ
生姜 大きめを1かけ
水 70ml
水溶き片栗粉(片栗粉小さじ1+水大さじ1)

ごま油 小さじ1(仕上げにお好みで)
白ごま お好みで

(調味料)
甜麺醤(または赤味噌) 大さじ1~1.5
醤油 大さじ1
砂糖 小さじ1(甜麺醤の甘さにより調整)
酒 大さじ1
豆板醤 小さじ1(お好みで)
オイスターソース 小さじ1

[作り方]
1. フライパンにごま油(分量外)を熱し、みじん切りにしたにんにく・生姜・ねぎを炒める。
2. 香りが立ったら、ひき肉を加えて炒める。
3. 肉の色が変わったら、調味料と水を加えて混ぜ、2~3分煮る。
4. 一度火を止め、水溶き片栗粉を加え、再度加熱する。
5. お好みで仕上げにごま油をひとたらしし、白ごまを加えて混ぜる。

青龍窯 浅鉢
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/asabachi.html
ヨシタ手工業デザイン室 千切りピーラー
https://www.shokunin.com/jp/yoshita/peeler.html
和田助製作所 クッキング&サービングスプーン
https://www.shokunin.com/jp/wadasuke/spoon.html

参考資料
https://jp.shokunin.com/archives/52026469.html (ジャージャー麺の記事)