






【京都吉田山大茶会】
新茶の季節に京都市左京区にて開かれる「京都吉田山大茶会」へ、数年越しに行ってきました。年に一度、二日間だけ吉田神社の境内に世界の名茶が集います。
2010年に始まった吉田山大茶会は、京都にある「正岩茶」烏龍茶を扱う茶房「岩茶房京都」が主催しており、今年で14回目。吉田神社の境内に今年は46軒のブースが並び、入場無料で茶葉の試飲やお買い物、茶席を楽しむことができます。お茶博士の友人にひっついて行けることになり、当日まずは開始時間の朝10時に吉田神社に集合。茶席は事前予約制のところもあれば当日参加可能なところもあるのですが、今回は少し早く着いた友人が「(社)韓国茶文化協会 京都支部」の12時の部の茶券を買ってくれていました。感謝。
少し早い時間から開いているブースもちらほらあるようで、着いた時にはすでに程よい人出でにぎわっていました。吉田神社の鳥居を抜けると、「京都吉田山大茶会」の文字が書かれた黄色い横断幕がどどんと目に入り、「あーこれこれ」と大茶会に来た実感が湧いてきます。この力の抜けた書体がなんとも左京区らしいというか、吉田山やお茶をとりまく空気感とも見事に調和しています。
階段を上がると、緑に囲まれた境内に全国から集まったお茶屋さんのブースが。そのほとんどの店頭にずらりとお茶が並び、試飲をすることができるのです。そこから数時間、マイ茶杯片手に、お腹がちゃぽんちゃぽんになるまでお茶を飲みました。飲んだのは、覚えているものだけでも中国茶(烏龍茶、白茶、ジャスミン茶)、日本茶(煎茶、釜炒り茶)、台湾茶、紅茶、ルイボスティーなど。中には、なかなか飲める機会のない希少な茶葉もあり、世界各地のさまざまな製法によるお茶の香りや味の違いを体験することができます。
今回、吉田山大茶会に初めて行ってみて、その場で少量ずつかつ多くの種類のお茶を味わうという稀有な体験ができることもさることながら、会場が吉田神社さんというのが秀逸だなと感じました。市内の中心から少し離れているため、自然があふれ、周りは静か、知る人ぞ知る感があります。鳥居と階段の先に広がるお茶の世界は独特な空気が満ち、浮世離れしていました。吉田山とお茶の相乗効果が生み出す、茶道楽の楽園、あるいは天国。次は来年ですが、少しでも興味のある方には、ぜひ一度あの場を体験していただきたいです。
忘れずに持って行くべき持ち物は、試飲の際に使う「茶杯」。茶杯とは、中国茶を飲むための小さな湯呑のことで、サイズはお猪口くらい。マイ茶杯があるとゴミが出ませんし、何より気持ちよくおいしくお茶を飲むことができます。当店の商品では、青龍窯の「煎茶碗」が、大きさも、お茶の色が映える淡い白色の釉薬もぴったりかと思います。器をaoの「カラーハンカチ」に包み、薄緑色がさわやかな須波亨商店の「いかご」に入れて、行ってらっしゃいませ。
青龍窯 煎茶碗
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/sencha.html
ao カラーハンカチ
https://www.shokunin.com/jp/ao/handkerchief.html
須波亨商店 いかご
https://www.shokunin.com/jp/sunami/
三条ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/sanjo.html
吉田神社
https://maps.app.goo.gl/tU2BRrSeDhgPhhex7
岩茶房京都
https://maps.app.goo.gl/4M6bsaKPXVNWhn4X7
参考資料
http://ganchabou-kyoto.com/2025/05/02/%e7%ac%ac%ef%bc%91%ef%bc%94%e5%9b%9e%e4%ba%ac%e9%83%bd%e5%90%89%e7%94%b0%e5%b1%b1%e5%a4%a7%e8%8c%b6%e4%bc%9a%e9%96%8b%e5%82%ac/
https://www.asahi.com/world/china/cha/071012.html