


【來宮神社】
皆さま、5月の良い季節をいかがお過ごしですか?これから数カ月、じめじめとした梅雨や灼熱の熱風を浴びるとは想像もつかないほどの気持ちのいい季節ですね。大型連休も終わり、できれば平日にのんびりと、今のうちにお出かけしてみてはいかがでしょうか?そこでご紹介したいのが熱海です。一昔前は少し古風なイメージの熱海でしたが、今やそのレトロさが人気を呼び、老若男女でにぎわっています。人混みを避けて、熱海駅からひと駅先の来宮駅にある「來宮神社(きのみやじんじゃ)」を訪ねてみました。
來宮神社は、熱海市街地中心部の山の手にある神社ということで、熱海郷の地主の神、来福・縁起の神として古くから信仰されています。特に立ち寄っていただきたいのは、神社の境内にある大楠(おおくすのき)です。樹齢2000年を超える御神木として知られ、健康長寿のご利益をもたらすと信じられています。こちらの巨木は全国第二位を誇る巨木で、幹周23.9mになります。ちなみに第一位は鹿児島県の蒲生の楠で幹周24.22mだそうです。
古代から日本民族は、大きな木、岩、滝など巨大な自然創造物に神々が宿っていると信じ、感謝し祈りを捧げる神籬磐境信仰を持っていました。時が経つにつれて建物の文化が進むと、それらを中心に社殿、鳥居が建立され神社が形成されたそうです。來宮神社も江戸末期まで「木宮明神」と呼ばれ、現在の「来宮」ではなく、「木宮」の文字で古文書には記されているそうです。また伊豆地方に「キノミヤ神社」という社は十数カ所あり、どの神社にも必ず千年以上の御神木があるそうです。古来から人の心の中には「木」に対する安らぎや、想いが備わっているのだなと感じました。当店でもたくさんの木製品を取り扱っています。お椀やおひつ、曲げわっぱのお弁当やせいろ、木のへらなどの調理器具も人気です。やはり手になじみ、使いやすさには安定感を感じます。各地のショールームにて、ぜひ一度触れてみてください。
そして遠足のお楽しみにご提案したいのが、來宮神社から駅までの間にある「とん一」という洋食屋さんです。海のそばで海鮮ではなく、あえての洋食です。今回は、甘めのほっこりする味わいのたまごサンドとカツサンドを注文。パンの厚さとカツの絶妙なバランスが忘れられません。どうやらグラタンも大人気のようで、次回は必ず帆立グラタンをいただきます。そして驚いたのが、こちらのお店、なんと80代のコックさんたちがドレッシングに至るまで手作りしているそうです。厨房をチラリとのぞくと巨木に勝るとも劣らないお仕事ぶりに、こちらも背筋が伸びる思いでおいしくいただきました。ふらりと立ち寄ったお店が大当たりのときの優越感!早速、來宮神社の御利益を頂けたようで、それだけでいい日だったと思える一日になりました。
熱海 來宮神社
https://kinomiya.or.jp/
とん一
https://na0p000.gorp.jp/
ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/