

【すあま】
子供のころからお気に入りの和菓子に「すあま」があります。中には何も入っていない、控えめな甘さで素朴な優しい味わいのお餅ですが、関東の和菓子だと知ったのは大人になってからでした。ぷにぷにした手触りにもなんだか癒やされる、幸せな和菓子です。
すあまは江戸時代に東京・木場で生まれたといわれています。かまぼこ型や卵型の形があり、白とピンクの紅白の色合いは見た目にも縁起がよく、祝儀用としても親しまれてきました。読み方に「寿甘」や「素甘」といった縁起のよい漢字を当てることもあるようです。卵型のものは、鶴の卵に見立てて「つるのこ」とも呼ばれます。似たお菓子といえば、ういろうが近いでしょうか。私のなじみのすあまは、かまぼこ型なのですが、実は簡単に作れるようです。
電子レンジで作る方法もありますし、外側をピンク、内側を白にするものや、全体をピンクに仕上げるものもあります。巻きすを使わず、ぽってりとした卵型に仕上げるのも簡単でかわいらしいですね。
ちなみに、すあまは上新粉(うるち米の粉)から作られますが、ういろうは米粉のほか、わらび粉や小麦粉などから作られます。ういろうの歴史は室町時代までさかのぼるそうで、日本人の「もちもち好き」文化のルーツのひとつかもしれません。
[材料](12切分)
上新粉 150g
砂糖 150g
食紅(なくてもOK)・塩 少々
熱湯 150〜180ml
片栗粉(仕上げ用) 適量
[作り方]
1. 上新粉に塩をひとつまみ加えて、熱湯でよく混ぜます。
2. 濡らしたさらしを敷いた蒸し器で、強火で20分蒸し、粗熱が取れたら、砂糖を2〜3回に分けて加えながらこねます。
3. 食紅を加え、なめらかになったら再度強火で5分蒸します。
4. 片栗粉を敷いた台に取り出し、巻きすで形を整えれば完成です。
青龍窯 煎茶碗
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東屋 急須
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山一 中華せいろ
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木屋 未晒し木綿
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木屋 ふかし布
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木屋 寿司巻き
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参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/すあま
https://ja.wikipedia.org/wiki/ういろう_(菓子)
https://www.hokkaido-gas.co.jp/support/recipe/526