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【ボートレース若松】

北九州市若松区には競艇場「ボートレース若松」があります。競艇は、競馬、競輪、オートレースと同じ公営競技の一つで、国や自治体が主体となり事業が行われ、売上の一部は地方財政や公益事業に還元されています。日本には24の競艇場がありますが、群馬県のボートレース桐生が最北で、東北や北海道には一つもないため、ボートレースになじみがないということもあるようです。長崎県の大村市で生まれた日本独自の公営競技で、他国で開催されているのは韓国の1カ所のみ。世界的にも珍しい公営競技です。

昭和20年代、敗戦後の社会全体が疲弊していた時代を過ぎ、復興や発展へと日本が独自の道を歩み出したころ、ボートレースは誕生しました。地域の財政再建と庶民の娯楽を目的とし、昭和27年(1952年)4月に長崎県大村で初開催され、同年11月には若松にも競艇場ができ、わずか5年で全国24カ所に広がったそうです。誕生から70年以上、公益事業を推進するための財源として位置付けられ大きな役割を果たしてきました。

北九州市では、ボートレース・競輪事業の収益金は、子育て環境や教育の充実、文化・スポーツの振興などあらゆる事業に役立てられています。北九州のシンボル的存在でもある若戸大橋や、若戸トンネルは建設費の借り入れの事情などにより、長年通行料金が必要で、2027年に無料化になる予定でしたが、ボートレース若松の収益のおかげで、9年前倒しの2018年12月から無料となりました。地域に住む私たちの生活や交通環境などにも好影響をもたらしてくれました。

海の一角を区切り海面を利用したり、湖や川の一角を区切ったレース場、専用プールのレース場もある中、若松は洞海湾が利用されています。若松ショールームからは見えませんが、若松南海岸の先に続く工業エリアの一角にあります。数少ないナイターレースの開催場でもあり、日が暮れたあとは、野球場などに使われるようなカクテル光線の照明で驚くほど明るくキラキラと輝いています。レース場を見渡せるラウンジのようなスペースやフードコート、小学生までが対象のボルダリング体験施設などもあり、レース以外も楽しめます。JR若松駅から電車で二駅ですし、ボートレース場行きの無料バスに小倉や戸畑から乗ることができます。ショールームにお越しの際には、併せて訪れてみてはいかがでしょうか。

若松ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/wakamatsu.html
ボートレース若松
https://www.wmb.jp/
無料バス時刻表
https://www.wmb.jp/modules/access/?page=index_bus

参考資料
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kouei-kyougi/kouei-kouken.html
https://www.boatrace-pr.jp/static/uploads/sites/10/propel_005.pdf