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【京都たまごサンドめぐり】

「たまごサンド」というと、刻んだゆでたまごをマヨネーズで和えたものが挟んであるのが一般的ですが、京都のたまごサンドは少し様子が異なります。

関西に来て驚いたのは、フライパンで焼き上げられたたまご焼きのたまごサンドが定番であること。これが、ふかふかな食感もやさしい味わいも食パンとマッチして、「これはいい!」というおいしさ。そしてお店によって個性もさまざまなので、いろいろと巡りたくなるのです。京都には、脈々と受け継がれてきた工芸品のように、長く地域の人々に親しまれてきた喫茶店が多数存在します。京都のたまごサンド、おすすめの3軒をご紹介。

まずは、烏丸御池の「喫茶マドラグ」。こちらは、「喫茶セブン」という1963年(昭和38年)から約50年続いた街の喫茶店が休眠状態になっていたのを、現店主の方が引き継ぎ、再オープンしたお店。看板メニューは、「コロナの玉子サンドイッチ」。一度見たら忘れられない分厚さの、ふわっふわのたまご焼きを挟んだたまごサンドは、京都に行ったら一度は食べたい逸品。ご予約を忘れずに。食べきれない分は、サンドイッチ用の三角の箱に入れて持ち帰ることもできます。「コロナ」というのは、かつて木屋町にあった洋食の名店で、そのお店の味が今に息づいているたまごサンドなのです。

2軒目は、太秦の「スマート珈琲店 太秦店」。三条ショールームの近くにいつも行列ができている喫茶店「スマート珈琲店」がありますが、太秦にも店舗があることは実はあまり知られていません。1932年(昭和7年)に洋食店としてオープンし、戦後にコーヒー専門店となり、太秦の映画人も通ったとか。太秦映画村や松竹撮影所からも程近いこちらでは、ゆったりとした日当たりのいい店内でたまごの「トーストサンド」を。少し効いたカラシ、色の濃いとろりとしたたまご焼き、カリッと焼けたパンが合わさったお手本のようなたまごサンドです。何の気なしにトーストサンドを頼んでしまいましたが、焼いていない普通のたまごサンドもあるため、今度はそちらを食べに再訪したいと思っています。

最後は、清水五条の「喫茶KANO」。高瀬川沿いの洋風建築にある喫茶KANOは、1971年(昭和46年)に創業しました。こちらの「タマゴサンド」は、少しマーブルなたまご焼きに、ケチャップやマヨネーズの風味、そしてスライスされたきゅうりの食感がアクセント。清々しく優雅な雰囲気が味わえる店内ですが、たまごサンドはボリューム満点です。大きなガラス窓からは桜の木が見えるため、これからの季節、桜を見ながら一息つくのもいいかもしれません。

京都で育まれ、愛されてきた食文化の一つである、たまごサンド。まだまだ訪れることができていないお店も多くあります。ぜひ、お気に入りを見つけてみてください。

三条ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/sanjo.html
今出川ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/imadegawa.html
喫茶マドラグ
https://maps.app.goo.gl/19Enu7QhFUTjCMzx9
スマート珈琲店 太秦店
https://maps.app.goo.gl/4VMZTRtozCo1myMt7
喫茶KANO
https://maps.app.goo.gl/jjzdci96WZwYTGRr8

参考資料
http://madrague.info/bunka.html
https://www.smartcoffee.jp/about
https://www.kano-sono.com/
https://www.nikkei.com/article/DGXZZO11294470U7A100C1000000/
https://www.fujingaho.jp/gourmet/restaurant/g72175/tamagosando-2016-0405/