



【「も」の器】
日本を代表するプロダクトデザイナー、森正洋氏の代表作である白山陶器の平茶碗。一般的な飯碗に比べて口が広く、内面にも図柄が展開する華やかなお茶碗は、ご飯だけでなく、副菜や煮物などにも幅広くお使いいただける名作です。その魅力はすでに多くの人々に共有されているものとは思いますが、今回は少し違った角度からご紹介してみようと思います。
さて、平茶碗をくるりとひっくり返してみると、底面に「も」の文字を発見します。デザイナーである森さんの「も」です。以前にショールームで平茶碗を手に取られ、「自分の名前も「も」が付くので、なんだか自分の器みたい」と嬉しそうにお話ししてくれたお客様がいらっしゃいました。ほんのちょっとした偶然の、その小さな喜びを共有してくださったことがとても嬉しく、印象深く記憶に残っています。また当店スタッフから、別のショールームでも同じような会話があったという話も聞きました。いろいろな場所にいらっしゃる「も」のお名前を持つお客様が、平茶碗を前にして、同じような喜びを感じていらしたと思うとやはり心が温かくなります。そしてその中の何人かのお客様の生活には、たとえばお皿を洗いながら「も」の文字が目に入って、ふと笑みがあふれたり、この器に出会った時のことを思い出したりする時間があるのかもしれない、などとつい想像を膨らませてしまいます。
食卓に一つあって困ることはない平茶碗。ご自身でお使いになるのはもちろん、身近な「も」の方へプレゼントされるのもすてきだと思います。きっと愛着を持ってお使いいただけるはずです。当店では豊富な図柄の中から、特におすすめの9種を選ばせていただき取り扱っております。ぜひショールームにて実物を手に取り、さまざまな角度からご覧になってみてくださいませ。
白山陶器 平茶碗
https://www.shokunin.com/jp/hakusan/hirachawan.html
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html