






【有馬温泉】
「西の有馬、東の草津」といわれる、名湯「有馬温泉」。年明けに初めて有馬温泉に行ったところ、神戸の山峡に静かに湯けむり立ちこめる温泉街が佇んでいました。
有馬温泉は、日本三古泉・日本三名泉の両方に数えられる日本で唯一の温泉です。古くは足利義満や豊臣秀吉、近代では文人の谷崎潤一郎などが訪れました。なかでも、豊臣秀吉は有馬温泉をこよなく愛し、度重なる天災により被害を受けた建物や温泉施設の復興に尽力したため、現在も秀吉にまつわる逸話やスポットが数多く残っています。有馬温泉は世界的にも珍しい多くの成分が混合した温泉で、名物の公共の外湯「金の湯」と「銀の湯」では、鉄分と塩分を含む褐色の「金泉」と、自然治癒力を高めるラジウム泉と炭酸泉を利用した無色透明の「銀泉」、それぞれ異なる泉質を楽しむことができます。
新神戸駅から有馬温泉まで車を走らせると、30分もせずに到着。ここまで街中からアクセスしやすい温泉もなかなかないのではないでしょうか。あっという間に着いたにもかかわらず、山を上った先にある温泉街は古い街並みで風情があり、空気も違う感じがします。多すぎず少なすぎない程よい人の多さで、炭酸せんべいを食べたり、有馬山椒を買ったりしながら温泉街を街歩き。金泉が湧き出る「天神泉源」からは、湯気が勢いよく立ち昇っていました。
銀の湯は無臭で無色透明、さらさらとやわらかな肌触りの泉質で、心地いいお湯でした。ラジウム泉が気になっていたため銀の湯にしましたが、金の湯や、ほかの日帰り入浴ができる温泉旅館と湯めぐりを楽しむのも良いですね。夜ご飯は、「くつろぎ家」で釜飯を。淡路島近海や瀬戸内で水揚げされた魚介類や山の幸を使った釜飯専門店で、ふっくらとした牡蠣や穴子、鮭がのった釜飯はたまらないおいしさ。いいお湯に入り、その土地のおいしいものを食べ、今年も一年がんばろう、という気持ちにさせてもらいました。
有馬温泉からの帰り道、神戸に住む知人に薦めてもらった「東六甲展望台」へ。六甲山は夜景の鑑賞地としても知られています。空気はキンと冷たい分、澄み渡り、キラキラとした星屑を散りばめたような夜景が、くっきりと目の前に広がっていました。まだまだ冷え込む日が続きますが、温泉を満喫できる季節。新年に久しぶりに温泉に行き、心がすっきりとして、日本っていいな、と改めて思わされました。冬の楽しみの一つに、ぜひお近くの温泉に足を運んでみてください。
金の湯
https://maps.app.goo.gl/bP8bGUJugLDr9sJD9
銀の湯
https://maps.app.goo.gl/XxJ6Y2ncCBHWXBiA7
天神泉源
https://maps.app.goo.gl/hgaGtpLeX2x5j1NQ6
くつろぎ家
https://maps.app.goo.gl/ZsKAPntwJj9MTXYn8
東六甲展望台
https://maps.app.goo.gl/Zt1sB5ePyi8pbRnDA
参考資料
https://www.arima-onsen.com/
https://www.feel-kobe.jp/area-guide/arima/
http://alimali.jp/