







【京都で二年参り】
2024年の年越しは、京都の平安神宮から歩いて南下し、知恩院、八坂神社と巡る形で、人生初の「二年参り」をしてきました。二年参りとは、初詣の形式の一つで、大晦日の深夜0時をまたいで神社仏閣へお参りすること。
どうやら、新潟県や長野県などの一部地域の方言のようです。新潟出身の母の「京都で年を越すなら、二年参りをしよう」という提案で、行ってまいりました。四条通は大晦日の夜23時ごろから歩行者天国になりますが、22時半ごろ市バスに乗って四条通を通った時には八坂神社の周りはすでに多くの人であふれていました。混雑を避けるためにまずは平安神宮へ。23時ごろに平安神宮に着くと、境内が広いこともあり程よい人の多さで、屋台がずらりと並んでいます。
夜ご飯は食べてきましたが、腹ごしらえにまずは屋台でおでんやじゃがバタ、もつ鍋にビールなどを楽しみます。防寒して行ったのでそこまで寒くもなく、席を用意してくださっている屋台もありました。深夜0時に参拝がスタートするため、少しだけ並んで待っていると、カウントダウンを始める人の声が。だんだんとその声が束になっていき、「3!2!1!」と年を越したら、あちこちから「明けましておめでとう」と、おめでたいムードが漂います。参拝が始まると列がどんどん進み、無事に新年一発目の初詣を終え、南のほうに歩いて行くと数分で知恩院に着きます。
「ゆく年くる年」の除夜の鐘でも知られている知恩院。知恩院の大鐘は「日本三大梵鐘」の一つで、16人の僧侶が年をまたいで108打の鐘をつきます。鐘つきは終わっていたので、ライトアップされた知恩院を拝みましたが、荘厳でかなりの迫力でした。知恩院の周りや八坂神社までの道でも屋台が続きます。ホットワインやフランク巻なるものを片手に歩いていると、「焼竹の子」という屋台を見つけ、二度見しました。あまり見たことのない関西らしい屋台もあり、そこに注目するのも面白かったです。
元旦を迎えた八坂神社前の四条通は歩行者天国になっていて、祇園祭を思い出しました。祇園祭に比べると、深夜ということもあって人はまばらで赤提灯が灯り、空気はしんと冷たく、年に一度、この日以外で見ることはないのだろうなと感じる不思議な光景でした。二年参り、神社仏閣が各地にある日本だからこそ生まれた文化だなと感じます。家で紅白を見ながらのんびりと過ごす年越しも好きなので毎年はできませんが、存分にお正月気分を味わえ、いい2025年のスタートを切れました。京都に限らず、また日本のどこかで、二年参りをしたいと思います。
平安神宮
https://maps.app.goo.gl/P23ydY4YTPW2AzdU7
知恩院
https://maps.app.goo.gl/LFPfPVfsr5UZiuLx6
八坂神社
https://maps.app.goo.gl/UBPNt85m7dLjp5eu9
参考資料
https://www.weblio.jp/content/%E4%BA%8C%E5%B9%B4%E5%8F%82%E3%82%8A
https://www.heianjingu.or.jp/shrine/jingu_event.html
https://www.chion-in.or.jp/special/joya/
https://www.yasaka-jinja.or.jp/event/shougatsu/