【小倉城庭園の紅葉】
北九州市内も、ゆっくりと紅葉が近づいてきました。街路樹や庭木がほんのり色づき始めると、なんだかそわそわとしてくるのは、私だけでしょうか。春の桜の時季と同様に、自然が織りなす限りある瞬間の美しい景色の場所へと出かけたくなる方も多いのではないかと思います。
北九州市立小倉城庭園は、城主小笠原氏の別邸であった下屋敷(御遊所)跡を復元した施設で、小倉北区、小倉城横にあります。小倉城を築いた細川氏の跡を継いた小笠原家は、234年にわたり城主を務めた徳川幕府の有力な大名でした。大名の庭園と典型的な江戸時代の武家の書院が再現され、茶室や展示棟なども備わっています。
立礼席という机と椅子のお茶室があり、抹茶と季節の御菓子と共に、本格的な茶道を気軽に体験できるのも魅力です。小笠原忠苗が城主の時代に、和歌や茶道などを楽しむために天守の下に下屋敷が造られたそうです。屋敷の焼失や、時代に合わせてさまざまな整備もされましたが、庭園は当時とほぼ同じ位置に残されているものと考えられています。
周辺は商業施設や市役所など、大きなビルも立ち並んでいますが、庭園の門をくぐるととても静かです。庭を歩いたり、屋敷から小倉城を背景に紅葉を眺めたりと、当時の城下の雰囲気を感じながら落ち着いた時間を過ごすことができます。
写真は数年前のもので、小倉城庭園の紅葉は11月下旬に見頃を迎えそうです。若松ショールームと併せて足を運んでみてはいかがでしょうか?
若松ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/wakamatsu.html
小倉城庭園
https://kokura-castle.jp/kokura-garden/