【お味噌汁と野田琺瑯】
「御御御付け」。さて、なんと読むでしょう?正解は“おみおつけ”。お味噌汁のことですね。「おつけ」というのは漢字で「御付」とも「御汁」とも書き、食膳に添えるものという意味から、器に入れた汁を指す言葉です。「御」は京都の女房言葉に由来する丁寧語なのですが、それを丁寧にしようと一つ付け、それでも足りないともう一つ付けて成立したという説により、少し前までの国語辞典では「御御御付け」と記されていました。最近の国語辞典では、女房言葉の“おみい”が味噌を指すことから、味噌のおつけを「御味御付」「御味御汁」とされていることが多いそうです。思い返せば私も幼いころ、祖母や母との会話に“おみおつけ”が使われていたことを思い出しました。今は「お味噌汁」が主流ですね。
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことで、海外の方の日本食に対する注目は一気に広がり、最近はお味噌汁もブームになっているそうです。お味噌汁の歴史は古く、平安時代の書物に味噌という言葉が残されているそうですが、お味噌汁は千年の時を経た今でも日本人が日常的に食する伝統食です。我が家でも毎日食卓に登場するお味噌汁、なるべく手軽に、でもおいしく楽しみたいものです。
そこで活躍しているのが、野田琺瑯の持ち手付ストッカー角型L。初めての方には持ち手付きがおすすめです。こちらへお好みの出汁をなみなみ準備しておきます。お料理にちょこっと使いたいときにも便利です。半分になったら、その日はストッカーのままお味噌汁を作ります。具を入れ、味噌を溶いたりすると、お椀3~4杯分になります。お鍋を洗う手間が一つ減り、地球にも優しいところがお気に入りです。食べきれない日は、スクエアMに移して保存です。
このたび、当店での販売をスタートさせました“琺瑯蓋付”は、蓋も本体と同じく直火と食洗機がOKな優れもの。ストッカーを火にかける際に蓋を使うことで、コンロ周りの汚れを軽減したり、汁物の蒸発を抑えることができます。
ここからは関心を持ってくださった方へ、直火でご使用いただくポイントをご紹介させていただきます。まずは弱火でゆっくり火を入れてみてください。お鍋ではなく、あくまで保存容器として、電子レンジの代わりに直火で気長に芯まで温めるイメージです。我が家では小さなガス口にのせ、弱火で置いておきます。その間にほかの作業を進める段取りです。琺瑯容器は火にかけると、本体の持ち手も蓋も熱々になりますので、濡れた布巾などを準備してお使いいただくのが安心です。食洗機の使用が可能で(写真は食洗機を長年使用してきたもの)、手洗いすると琺瑯コーティングはより長持ちします。皆さまのライフスタイルに合わせて、快適にお使いいただければと思います。
野田琺瑯の琺瑯容器(琺瑯蓋)
https://www.shokunin.com/jp/noda/horo.html
参考資料
https://kanjibunka.com/kanji-faq/mean/q0439/
https://www.marukome.co.jp/miso/history/
https://tabinoto.jp/column/article/00000196