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【SIWA、日常の和紙】

障子(しょうじ)は、日本の伝統的な建具の一つで、木枠に和紙を貼った引き戸のことです。障子は、部屋を仕切りながらも光を通し、柔らかな明るさを室内に取り込む役割を果たします。和紙の透け感が視線を遮りつつも開放的な空間を演出し、日本の住居において独特の美しさと機能性を兼ね備えています。さらに、障子は四季折々の自然光を楽しむための工夫でもあり、現代でも和風インテリアの一部として人気があります。

千年の歴史を持つ和紙産地、山梨県市川大門の和紙メーカー・大直は、破れにくい障子紙「ナオロン」を開発。無印良品のデザインを手がけるなど、日本を代表する工業デザイナーの深澤直人さんは、このナオロンをくしゃくしゃにすることで風合いが生まれることに気付き、素材の持つ優しさを生かした日常品のデザインを提案しました。ブランド名「SIWA | 紙和」には、「紙のしわ」と「和紙」の反対読み「紙和」という意味が込められています。和紙を丹念に精製し、革を縫製するように1点1点丁寧に生産しています。

SIWAには、普段使い捨てされがちなものを長く使えるようにデザインした商品があります。たとえば、「ひも付き封筒」は、通常は使い捨てのひも付き封筒を何度でも使えるようにデザインしたものです。マチが広く、書類や小物を収納でき、A4のコピー用紙500枚分を収納可能です。

もう一つは、紙袋をデザインした「クラッチバッグ」です。蓋の部分を丸めてスナップボタンで留めることで、かわいらしい紙袋の形を保ったまま持ち運びが可能です。何度でも使えるお出かけ用の紙袋として素敵なアイテムです。

どちらの商品も、木材パルプとポリオレフィン繊維を原料とし、和紙漉きの製法で作られた独自開発の「ソフトナオロン」を使用しています。やわらかくしなやかな紙質が特徴で、破れにくく耐水性にも優れています。また、燃やしても有毒ガスは発生しないため、環境にもやさしい素材です。日本の障子から発展した、毎日使える和紙製品を暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

SIWA | 紙和 ひも付き封筒
https://www.shokunin.com/jp/siwa/himo.html
SIWA | 紙和 クラッチバッグ
https://www.shokunin.com/jp/siwa/clutchbag.html