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【若松潮風プレミアム】

北九州市若松区の夏の特産品といえば、スイカ。若松区の島郷地区は福岡県内でも屈指の生産量を誇り、スイカが盛んに栽培されています。なかでも、大玉スイカ「若松潮風プレミアム」は、JA認証の3名の農家のみが出荷できるこだわり抜かれた特別な品種です。2021年に満を持してブランド化されました。

若松潮風プレミアムの魅力は、濃厚な甘さと独特のみずみずしさ、シャリ感で、糖度は平均12度から15度です。一般的なスイカの平均糖度が、8度から10度ということから、しっかりと甘みを感じられる味わいをイメージしていただけるのではないでしょうか。大きいものでは6Lサイズまであり、1玉10kg以上するものも出荷されているようです。若松潮風プレミアムには、果肉が黄色のアムールという種類もあり、アムールの最高糖度は17度。芳醇な香りと甘みが特長ですが、糖度17度というと、甘いメロンにも匹敵するほどです。

10月~3月ごろに手に取ることができる、若松ブランドの「若松潮風キャベツ」と同じく、吹きわたる潮風を受け、海の栄養素を取り込んだ豊かな土壌で育ちます。ミネラルたっぷりの牡蠣殻を有機牡蠣肥料として使用するなどして、ビタミン、ミネラルを豊富に含んだ大玉スイカが生まれます。

一般的にスイカの株は、成熟期が近づくほど根が疲れて負担がかかるため、ツルや葉が枯れるリスクが高くなります。そのため完熟する前の状態で収穫されますが、若松潮風プレミアムは濃厚な甘さにするため、株についた状態のまま完熟まで農家の方が見守ります。独自のみずみずしさ、シャリ感を保つため、朝採りが条件。一つ一つ叩いて、丹念に品質を確認されているそうです。

8月の若松区の直売所は、若松潮風プレミアムを買い求める人でにぎわっていました。お一人で何玉も購入されていたり、贈答品として迷いなく決断されているのを見かけ、間違いのないおいしさを想像できる光景でした。私が購入する際は、農家の方が販売に来られていたので、熟練の目利きで外側のツヤや、縞模様をチェックしてくださり、ポンポンと高く鳴る音に耳を澄まし、「これがおいしいよ!」と選んでいただくことができました。

最盛期を迎えたため、今日現在はまだ出荷があるようですが、毎年7月上旬~8月中旬が旬とされています。もし見かけた際には、ぜひ一度お試しください。

若松ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/wakamatsu.html

参考資料
https://www.ja-kitakyu.or.jp/product/wakamatupremium