


【チキン南蛮】
全国のどこでも、お弁当やお惣菜として並んでいるチキン南蛮。家庭料理として、我が家特製の味があるというご家庭も多いことでしょう。家でチキン南蛮を作るとき、鶏むね肉を使うか、鶏もも肉を使うかあまり気にかけたことがなかったのですが、調べてみると、本場・宮崎県では、鶏むね肉が使用されているそうです。さらに、タルタルソースをかけた一般的なチキン南蛮と、甘酢ダレだけで味わうシンプルなチキン南蛮の2パターンあるというのも初耳でした。
宮崎県は養鶏が盛んで、宮崎地鶏の炭火焼きやチキン南蛮など、多くの鶏肉料理が食べられています。チキン南蛮は、宮崎県延岡市が発祥の郷土料理で、昭和30年代に市内の洋食店で、賄い料理として作られたのが始まりとされています。鶏肉に薄力粉を振り卵液を絡めて揚げ甘酢に浸しますが、粉のあとに卵液を絡めることで衣がふっくらとし、甘酢をよく染み込みます。タルタルソースをかけ、サラダなどを添える洋食屋さんスタイルの登場後、昭和40年代には、外食のごちそうメニューとして広く浸透しました。
「南蛮」とは、日本にやってきた珍しい異国のもの、異国の人が好むものという意味合いで用いられることが多く、スペインやポルトガル料理の揚げた魚の酢漬けが日本に伝わった際に「南蛮漬け」と呼ばれるようになりました。チキン南蛮は、これに似た調理法で甘酢を使った鶏肉料理のため、チキン南蛮と名付けられました。
宮崎市内で食べたチキン南蛮は、甘酢もタルタルソースも甘めな味付けが特徴的でとてもおいしく、本場の味を楽しむことができました。また、宮崎県のスーパーマーケットには、チキン南蛮用甘酢ダレが販売され、タレとタルタルソースがセットになっているものがあるほど日常的に食べられ、お土産としても好評だそうです。
ご家庭でチキン南蛮を作る際におすすめな商品が、小笠原陸兆のフィッシュパンです。魚を切らずに丸々一匹調理できるフィッシュパンは楕円形なので、鶏むね肉を2人分一度に揚げることができます。揚げ物以外にも、炒め物や炊き込みご飯にと用途が多く、ご愛用の方も多い鉄器の名作です。ぜひいろいろな料理で楽しんでみてください。
小笠原陸兆 フィッシュパン
https://www.shokunin.com/jp/rikucho/fishpan.html
味のおぐらチェーン
https://ogurachain.com/
参考資料
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/chikin_nanban_miyazaki.html
https://ogura-nobeoka.com/y-staffblog/おぐらのタルタルソースづくり編/