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【なんちゃって参鶏湯】

今年はどれほど暑くなるのでしょうか。暑かった昨年の夏を思わせる日がじわじわと増えてきましたね。韓国では「伏日(ポンナル)」という、日本での「土用の丑の日」のような習慣があります。「以熱治熱(イヨルチヨル)」という熱いものを食べて熱を治めるという考え方が根底にあり、熱々の参鶏湯を食べて汗をたくさんかき、体をすっきりとさせて暑い夏を乗り切ろう!ということなんですね。

参鶏湯の「参」は朝鮮人参、「鶏」は鶏肉といたってシンプルですが、本場ではその材料も奥が深いようです。鶏肉はおなかを温め、気を補う作用があるとされていますが、特に雌鶏は産後虚弱や婦人科の症状に効果があるとされ、雌鶏を使うことが多いそうです。そしてもう一つの主役の朝鮮人参は日本でも栽培されていますが、やはり朝鮮半島のものが有名ですね。1年根から6年根までの年根単位に分けられ、1年根や2年根は、滋養強壮効果や神経保護作用のある主成分の「ジンセノシド」がまだ少なく、4〜6年根が一番多く含まれるそうです。そして加工法にも「水参、白参、紅参」と3種類あり、参鶏湯には「水参」という畑から掘り起こした生の人参で、水分量も80%を含んだものを使うそうです。「紅参」は、皮を剥かずに蒸気で蒸したあと、水分量が14%以下になるように紅色になるまで自然乾燥させたもので、ジンセノシドが多く含まれるため最も高価で上物とされているそうです。そのほかにもキバナオウギ、ナツメ、カンゾウ、トウキなど効きそうな薬草を入れるそうです。

「伏日」に合わせてぜひとも本場韓国へ食べに行きたいところですが、なかなか行けないのでなんちゃって参鶏湯を作ってみました。今や人気の参鶏湯、参鶏湯キットや炊飯器でも作れる参鶏湯レシピもあるようです。今回は鶏肉に塩麹をもみ込んで煮込むだけの簡単参鶏湯です。残念ながら本来主役の朝鮮人参には巡り合えずでしたが、スーパーで手に入るナツメ、松の実、クコの実、生姜、にんにくを入れてみました。初めてのお味としては大満足です。ナツメとクコの実があるだけでも身体に効いている気になってきます!鶏肉も塩麹のおかげか柔らかくなり、韓国×日本の誇る発酵食品との合作といったところです。セラミック・ジャパンのdo-nabe Lで大量に作って冷凍しておくと便利でした。次回はぜひ、朝鮮人参入りで作ってみたいと思います。

材料:
鶏手羽元 10本
塩麹 大さじ1
ねぎ 1〜3本
生姜 1片
にんにく 2~3個
もち米 大さじ3
塩 お好みの量
その他お好きな野菜(大根、蓮根、白菜、きのこなど)

手順:
1. 手羽元に塩麹をもみ込む
2. 野菜を切る
3. 鍋に塩以外すべて入れる
4. 沸騰してから30分〜1時間煮込む
5. 最後に塩で味を整える

セラミック・ジャパン do-nabe L
https://www.shokunin.com/jp/ceramicjapan/donabe.html

参考資料
https://tennenseikatsu.jp/_ct/17679512
https://japanese.korea.net/NewsFocus/HonoraryReporters/view?articleId=236533