IMG_4924

IMG_4942

【埼玉県のすったて】

陽射しが明るく感じられる土曜日。みずみずしい夏野菜をシャッキっと味わいたいな、と思い、夏によく作る冷や汁の新しいバリエーションを探していました。

そこで見つけたのが埼玉県の郷土料理「すったて」。稲作の裏作として小麦の栽培が広く行われた埼玉県で独自に発達したうどんのつけ汁のことを指し、すり鉢で擂ったごまや味噌にきゅうりや大葉、みょうがなどの夏野菜を合わせ、冷たいだし汁や水を注いで作るもので、日本各地で作られている冷や汁の一つに数えられます。新鮮な夏野菜、清涼感たっぷりの薬味、タンパク質が豊富で塩分補給もできる味噌が入っており、夏の昼食に良さそうです。今回はうどんをそうめんに置き換えて作ってみました。

「すったて」とは、「すりたて」の具材を食べていたことから名付けられた名前だそうですが、まず、フライパンで乾煎りした白ごまの風味と味噌の相性がたまりません。一陽窯のフードコンテナで仕込んだ自家製の玉ねぎ麹を加えると、味に奥行きが出て旨味と塩味が程よく加わります。細いそうめんはつけ汁にしっかりと絡み、夏野菜のシャキシャキ感は食感にアクセントを与えてくれます。ツナ缶や鯖缶をトッピングしてアレンジするのもおいしそう。栄養もたっぷりで、不足しがちな野菜不足を解消する一助となりそうです。そうめんの季節の楽しみがまた一つ増えました。

[材料](2人分)
白ごま 大さじ3
味噌 大さじ2
玉ねぎ麹(玉ねぎのみじん切り) 少々
だし汁(または水) 360ml
大葉 4〜5枚
きゅうり 1本
みょうが 3本
氷 少々
そうめん 150g

[作り方]
1. 白ごまをフライパンで強火で30秒ほど乾煎りしてから、すり鉢でよく擂る。
2. きゅうりは薄い輪切り、みょうがは薄い斜め切り、大葉は細切りにする。味噌と玉ねぎ麹(または玉ねぎのみじん切り)を合わせ、きゅうりを加えて擂粉木で軽く叩き、よく混ぜ合わせる。
3. だし汁または水を加えてよく混ぜる。味が薄ければ醤油を少々足す(分量外)。みょうがと大葉をトッピングする。
4. そうめんを茹で、氷水でしめて器に盛り付ける。3につけながら食べる。

一陽窯 すり鉢 19cm
https://www.shokunin.com/jp/ichiyou/suribachi.html
山只華陶苑 JUJU mortierすり鉢 6寸
https://www.shokunin.com/jp/yamatada/suribachi.html
東屋 擂粉木
https://www.shokunin.com/jp/azmaya/surikogi.html
青龍窯 鉢
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/hachi.html

参考資料
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_3_saitama.html