【100年長持ち!栗川商店の渋うちわ】
まるで葉っぱか羽か、というような、ナチュラルな風合い。自然が作った造形に流行り廃りがないように、世の流行などすっかり超越してしまっているかのような、上品な渋さのあるうちわです。でも渋いから「渋うちわ」という名前なのではありません。「渋」というのは柿渋の「渋」です。
柿渋とは、青いうちに収穫した渋柿をすりつぶして1年以上発酵させた、塗料、染料、そして薬にもなる日本の万能液。防虫、防腐、防水、消臭、抗菌、抗ウイルスなど、さまざまな効果があるため、昔から衣・食・住に関わるさまざまな場面で人々の暮らしを支えてきました。
栗川商店では、一本の竹を細く割って骨を作り、紙を和紙を貼って、柿渋を塗るところまで、すべて手作業。柿渋も、スタッフさんが山から採ってきた柿を3~5年寝かせて作っていらっしゃるそうです。
とてもシンプルなので、どんな柄の服にもすっとなじんで主張しませんが、丁寧な手仕事ならではの、おや?と目を引く存在感があり、浴衣に合わせれば、和装の美しさをぐっと引き立ててくれるはずです。
個性的な形が目に楽しく、持つ手にはふわりと軽く、心地いい。大切に使えば、100年でも持つといわれる渋うちわ。この夏は、お気に入りの1枚を使ってみてはいかがでしょうか?
栗川商店 渋うちわ
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