【ゴボウ】
「ゴボウ」は漢字で書くと「牛蒡」、その名前の由来はゴボウのひげ根が牛の尻尾に似ているからといわれています。ゴボウは地中深くまで細く長く根を張る野菜であり、古くから「家や家業がその土地に根付いて安定する」縁起が良い食材とされ、おせち料理にもたたきゴボウとして取り入れられています。
ゴボウは江戸東京野菜の一つで、京野菜、加賀野菜などと並ぶ伝統野菜です。「滝野川ゴボウ」は古い歴史を持ち、国内で栽培されるゴボウの9割以上は、長い年月をかけて改良された滝野川ゴボウの血を受け継ぐ品種です。
栄養は、なんといっても食物繊維が多く含まれていること。腸内環境の改善や、食後の緩やかな血糖値の促進、腸内の発がん性物質を吸着して大腸がんの予防効果などが期待できるといわれています。また、強い抗菌力と抗酸化作用を持つ「タンニン」「クロロゲン酸」「アルクチゲニン」「サポニン」などのポリフェノールが豊富なのもゴボウの特徴です。これらの栄養素はゴボウの皮にも多く含まれているので、皮はむかずにたわしや包丁の背を使って、土の付いた表面を軽くこそげ取るようにして洗うと良いでしょう(ちなみにゴボウの土落としにとてもおすすめなのが、高田構造商店のしゅろのやさしいたわし「むすび」です)。
ゴボウは他国では薬用としても用いられ、ゴボウの種子を「牛蒡子」と呼び、消炎、解熱、解毒の効果があります。風邪や皮膚のトラブルなど、多くの漢方処方にも含まれています。
ヨシタ手工業デザイン室の千切りピーラーは、きんぴらゴボウにもおすすめ。まな板の上にゴボウを置き、片手でクルクルと回しながらお好みの長さになるようにピーラーでスライスしてみてください。きんぴらゴボウのほかにも、炊き込みご飯を作る際のささがきゴボウもこの方法だと簡単に作ることができます。
寒暖差があり風邪を引きやすい今の季節は、副菜やお弁当の定番・きんぴらゴボウで、ゴボウの効果を取り入れてみてはいかがでしょうか?
ヨシタ手工業デザイン室 千切りピーラー
https://www.shokunin.com/jp/yoshita/
ヨシタ手工業デザイン室 てがかり
https://www.shokunin.com/jp/yoshita/tegakari.html
高田耕造商店 しゅろのやさしいたわし むすび
https://www.shokunin.com/jp/kozo/tawashi.html
conte まかないシリーズ
https://www.shokunin.com/jp/conte/bowl.html
青龍窯 小鉢 大
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/kobachi.html
動画
https://www.youtube.com/watch?v=Z38tsd4-tRM
参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴボウ
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/34_27_tokyo.html
https://magokoro-care-shoku.com/column/what-is-burdock-nutrition/