【薬味と薬味寄せ】
「薬味」という言葉は、薬の性質を象徴する概念を表す中国語の医学用語から。このことからも分かるとおり、薬味は日本料理では健康や殺菌効果、香りによる素材の引き立て、予防などの効果が期待される優れた脇役として、日本の食文化を支えています。
当店ショールームには外国人のお客様もたくさん足を運んでくださいます。ふと気になり“薬味”を翻訳すると“condiments”と出て、それを翻訳し直すと薬味にはならず今度は“調味料”となり、更に翻訳したところ結果は“seasoning”でした。何だか言葉遊びみたいで面白いです。seasoningは塩や胡椒など調理中に使うもので、日本では醤油や味噌もこちらに当たり、condimentsは調理後に自分好みに味をプラスするためにかけるソース系のものを指すそうです。食卓で「味変」するイメージでしょうか。
我が家の薬味寄せは、日本の薬味の定番である胡麻や生姜、大根おろしと一緒によく登場します。すった胡麻を集めたり、おろし金に残った長芋をかき出すのですが、この竹素材のしなりが実に良い塩梅です。丸い溝には表側を沿わせると竹の丸みとぴったり合います。そして使用後はさっと流水で流して乾かすだけですが、写真のとおり清潔に保てていますので、とても扱いやすくもあります。
季節を問わず日本の食卓には欠かせない薬味。ひと手間ではありますが、いっそうおいしく仕上げてくれることに、そしてその栄養価にも期待して、せっせと添える日々です。お探しだった皆様、薬味好きの皆様には、ぜひお試しいただきたい名脇役の一つです。
木屋 薬味寄せ
https://www.shokunin.com/jp/kiya/yakumi.html
山只華陶苑 JUJU mortierすり鉢(11/1に値上がりいたします)
https://www.shokunin.com/jp/yamatada/suribachi.html
ジャパンポーレックス セラミックおろし
https://www.shokunin.com/jp/porlex/oroshi.html
参考記事
https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/joho/1307_joho01.html
https://redkiwiapp.com/ja/english-guide/synonyms/condiment-spice
https://nativecamp.net/blog/20211217english_cooking#:~:text=%E3%80%8Cseasoning%E3%80%8D%E3%81%A7%E8%A1%A8%E3%81%99%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C,%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E7%B3%BB%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82