

【チューリップ】
2月に入り少しずつ暖かい日が増えてきました。寒いなぁと思う日でもキーンと張り詰めた空気感とはまた違う、春を思わせる穏やかさを感じます。花屋さんの店先も春の球根や、黄色い菜の花、ミモザやチューリップの鮮やかな配色でにぎやかになってきました。チューリップを購入して、改めて「チューリップ」と検索してみると“日本のバンド”と出てきました。1968年に前身のザ・フォーシンガーズとして結成、さすがにこのあたりは知りませんでした。「チューリップ」としてのデビューは1972年で、2年前から50周年記念ツアーを行っているそうです。今年も各地でアンコール公演が行われ、どの公演も完売!さすがですね。
そしてお花のチューリップ、日本にやってきたのは江戸時代ですが、上流階級のごく一部の観賞用だったためあまり普及せず、本格的に生産されたのは大正時代だったようです。その後、日本では女子児童を中心に人気の花となり、お弁当箱の絵柄や手提げバックの刺繍にも使われたり、思い返せば、小学校の花壇にも必ずチューリップが植えられていました。
原産国は、イメージ的には、チューリップと風車の画像がインプットされていて「オランダ!」と早押ししてしまいそうですが、“トルコ”を中心とした中央アナトリアという地域でとても面積が広く、周辺のイラン、アフガニスタン、カザフスタンなどもチューリップを国花としています。トルコでも国花というだけではなく、神聖な意味も込められ、モスクなどには美しいチューリップ柄が描かれたり、陶磁器や織物、チャイのグラスのデザインにもチューリップが使われています。その後オランダに渡り貴族や資産家にとってはステイタス、“富の象徴”となっていきました。収集家や愛好家も現れ、品種改良なども進むと、金よりも高価なものとなり、希少で高価なチューリップの球根には、なんと小さな家が買えるほどの値段がついたそうです。これが「チューリップバブル」、世界で初めて起こったバブル経済といわれています。チューリップをめぐってこんなことが起こっていたなんて、花壇を横目に走り回っていた小学生の私には想像もつきませんでした。
いろいろ調べるうちに、そんなチューリップの花言葉も色によって異なることや本数によってもさまざまだったりすることも知りました。
赤いチューリップ
愛の告白
ピンクのチューリップ
誠実な愛
白いチューリップ
新しい愛/失われた愛/失恋
黄色のチューリップ
正直/名声/望みのない恋/報われぬ恋
オレンジのチューリップ
照れ屋
紫のチューリップ
不滅の愛/気高さ
緑のチューリップ
美しい
告白やプロポーズのときに良いのは、1本「あなたが私の運命の人」、3本「あなたを愛しています」、4本「あなたを一生愛します」、9本「いつまでも一緒にいてください」、12本「恋人になってください」、40本「永遠の愛を誓います」、99本「永遠の愛」、108本「私と結婚してください」など。今回、近所の花屋で偶然購入した黄色い3本のチューリップだと、“愛しているが報われない恋”となります。なんということでしょう。残念でした。思いがけず楽しめたチューリップの世界、冬色だった部屋に、春の気配を少し取り入れるだけでも気分が変わってきます。お気に入りの器を花器にするのも良いですし、モダンで素敵な花器もございます。職人.comサイトも覗いてみてください。
セラミック・ジャパン スティルグリーン
https://www.shokunin.com/jp/ceramicjapan/stillgreen.html
セラミック・ジャパン ニュークリンクルスーパーバッグ
https://www.shokunin.com/jp/ceramicjapan/crinkle.html
青龍窯 一輪挿し
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/ichirin.html
参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/チューリップ
https://turkish.jp/blog/チューリップ/
https://www.i879.com/tulip/column/04/
https://greensnap.co.jp/columns/tulip_language#