【地球の歩き方】
2月1日に全国初の「市版」として『地球の歩き方 J13 北九州市 永久保存版』が発売されました。昨年7月に制作決定が発表された際は、Xにて表紙イラストの投票も行われ、若松ショールームの窓から見える若戸大橋デザインのイラストに投票し、本の完成を楽しみに待っていました。発売から数日で北九州市内の書店はどこも在庫切れになったようで、その注目度の高さがうかがえます。グルメや観光地といった旅行に役立つ情報だけでなく、祭りや方言といった歴史や文化まで事細かに網羅され、さすが地球の歩き方!といった内容です。もちろん若松区のページには当店若松ショールームのある上野ビルも掲載されています。主要なスポットだけでなく、小学生のころ遠足で登っていた山、毎年初詣に行く近所の神社、家族の誕生日ケーキを買うケーキ店なども掲載されており、自分の暮らしが本になったようで、少し照れくさいような、誇らしげな気持ちになりました。これから北九州市を訪れる方にとっては非常に役立つ1冊となるでしょうし、市民にとっても自分の住む街の魅力を再発見するきっかけとなるのではないでしょうか。
地球の歩き方は、1979年の創刊以来、100を超えるタイトルを発売し、45年もの間第一線を走り続ける旅行ガイドブックです。幅広い地域と国をカバーしてるので、目的地が決まれば地球の歩き方を買うというのが私の中の定番で、愛読書の一つです。コロナ渦では、思うように移動や旅行ができなくなり息苦しさを感じることもありましたが、新たに発売された「旅の図鑑」シリーズや、日本国内版を読み、次はどこへ行こうと考える楽しみを与えてくれた本でもあります。「地球の歩き方2023~24」という文字を見た時は、世界が再び動き始めたことを実感し、心の底から嬉しかったことを覚えています。
これまで行った国々の地球の歩き方は、何度もバッグから出し入れしたせいで、表紙やページが折れ曲がっていたり、突然のスコールで濡れてしまったり、少しくたびれた様子ですが、個人的には、これこそ地球の歩き方のあるべき姿なのではないかと思っています。それぞれの表紙を見ると、砂埃の混じった乾燥した空気、ターミナル駅の喧噪、人々であふれる活気ある市場、旅の途中で見た風景を鮮明に思い出すことができ、一緒に旅した親友のような愛着が不思議と湧いてきます。本に掲載されている観光地やお店に地図を見ながら行ってみても、思いどおりに見つからなかったこともありました。しかし、道を尋ねると親切に教えてくれた現地の人、ちょっと休憩しようと入った居心地の良い店、本には載っていない道中でのさまざまな出会いや新しい発見があり、まさに「地球の歩き方」を教わった気がします。
先日、地球の歩き方北九州市版を片手に持ったお客様が若松ショールームに来店されました。本に掲載された当店お隣のAsa cafeさんにお越しになったそうです。「市内在住ですが、こんなすてきなビルやお店があることも知らず、来て良かったです」と、すごく楽しそうにおっしゃっていたのが印象的でした。技術の進歩のおかげで、実際に足を運ばなくても指先だけで多くの情報に触れ、まるでその土地に行ったかのような疑似体験までできる時代になりました。しかし、ガイドブックを片手に街を歩いてみると、こちらのお客様のように事前に知り得なかったすてきなものに偶然出会えるかもしれません。こうして得られるときめきや胸の高鳴りは、世界は広く、世の中には面白いもの、楽しいことがまだまだたくさんあることに気付かせてくれます。
ぜひ、『地球の歩き方 北九州市』を持って若松を、北九州市を歩きにお越しください。若松ショールームですばらしい商品と共に皆様をお待ちしております。
若松ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/wakamatsu.html
参考資料
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005857.000002535.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AE%E6%AD%A9%E3%81%8D%E6%96%B9
https://bizgate.nikkei.com/article/DGXZQOLM1616D016062023000000