【船の旅】
初めての一人船旅。北九州は門司港から大阪の泉大津港へ。17:30発、翌朝6:00着。約13時間を海の上で過ごすことは、少し不安だったのですが、出航したデッキで、船が通ったあとにできる白い道を見つめていると、海風と共に不安な気持ちは吹き飛んでいきました。
少し船内を探検してから、レストランで日本酒とおでんを。個室で少し休んでから大浴場へ。広さはそんなに広くなかったのですが、なんと露天風呂までありました。見上げると、果てしなく広がる星空。船の揺れもちょうど心地よく、湯けむりと混ざった海風は、出港の時よりも優しく感じました。身体の芯からぽかぽかに温まり、安心してぐっすりと就寝です。
翌朝は、自分でもそうなるような予感はしていましたが、目覚ましより先に起床。温かいホットコーヒーを売店で淹れてもらい、誰もいないデッキへと向かいます。この季節、その時間はまだ空も暗かったのですが、朝に見る星は、夜に見る星よりも身近に感じました。一人だけど、一人じゃないよ、と、見守られているような光でした。
大袈裟かもしれませんが、初めての船の旅は、地球に生きていることを感じられる貴重な体験となりました。ゆっくりではありますが、ゆっくりだからこそ見えるものもありそうです。