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【ちぢみほうれん草】

冬になると収穫される野菜も限られてきますが、寒い季節だからこそ味わえる冬限定の野菜もありますよね。その中でもこの時期、「ちぢみほうれん草」または「寒締めほうれん草」を、スーパーで見かけるようになります。

通常のほうれん草は年間を通して売られていますが、このちぢみほうれん草は寒さが厳しくなる期間にしか出回りません。普通のほうれん草との違いは、秋ごろに植え付けが行われ、露地栽培や、ビニールハウスである程度成長させてからハウスを開放して外気に当てて育てられます。光合成により作られた糖分などの栄養分は通常成長するために使われるものですが、あえて寒気の中で育てることで、成長するよりも寒さで枯れてしまわないよう蓄えられ、凍ってしまわないように葉を厚くします。そして、茎は太くなり、より温かい地面を這うように横向きに伸び、葉も太陽の光を受けやすいように横に広がるように成長します。こうして寒さの中、霜が降りても負けずに育ったほうれん草は背が低く葉はちぢれ、濃い緑色をしています。

寒さに耐えて育ったちぢみほうれん草は通常のものよりも糖分が多く甘みが感じられ、栄養価も高くなっているのが特長で、茎も葉も食べ応えがあります。地をはうように育ち、葉が入り組んだように縮れているので土が付きやすく、そのため、葉の方まで念入りに水洗いをします。野菜を洗うときは容量が大きいボウルが手元にあると、ボウルに張った水の中で野菜の汚れや小さなゴミを落としやすくとても便利です。

食べ方は、普通のほうれん草と同じようにおひたしや炒め物など何にでも良く合いますが、おすすめはしゃぶしゃぶです!特に豚肉との相性は抜群なので、お肉と一緒にさっと火を通してポン酢などで食べると、お肉のうまみとほうれん草の甘みをシンプルに味わうことができます。そしてグツグツと温かい鍋を囲むことで体も温まります。大抵、1袋に1~2株が入って売られているので、葉を根本から一枚ずつ分けるとちぢみほうれん草だけも山盛りになりますが、そのおいしさにあっという間になくなり、しゃぶしゃぶのメインがお肉よりもほうれん草になるくらいです。

ほうれん草は苦手というお子様も多いかもしれませんが、甘みが強いちぢみほうれん草ならほうれん草嫌いを克服できるかもしれません。栄養価も高いので、冬になると野菜の摂取量が減ってしまうという方にもおすすめの食材です。

conte まかないボウル220
https://www.shokunin.com/jp/conte/bowl.html
柳宗理 ステンレスボール 23cm・27cm
https://www.shokunin.com/jp/yanagisori/bowl.html

参考資料
https://www.jakitamirai.or.jp/nousantop/coldspinach/
https://www.naro.go.jp/publicity_report/season/049453.html