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【酒粕】

「飲む点滴」といわれる甘酒。甘酒といえば麹と酒粕とあって、麹の甘酒のほうが一般的なように感じますが、お好みはそれぞれ。皆さんはどちらがお好きでしょうか?冬に造られる日本酒の副産物である酒粕は、新酒が出回る12月~3月の今がまさに旬。スーパーの棚にも、さまざまな酒蔵の酒粕が並んでいます。

酒粕は、日本酒の蒸したお米と米麹を発酵してできる「もろみ」を搾って作る際に残ったものです。米、麹、酵母に由来するタンパク質、食物繊維、アミノ酸類、ビタミン類が豊富に含まれており、栄養学的にも優れた食材の一つです。酒粕に含まれる栄養のレジスタントプロテイン(難消化性タンパク質)には、肥満抑制作用や便秘改善作用、遊離アミノ酸やペプチドには血圧低下作用や体温上昇効果、抗ストレス作用、持久力向上効果が。そのほか、美白・美肌効果など、さまざまな機能性が認められている美容や健康効果がある発酵食品です。

江戸時代の江戸前寿司の酢飯に使われていた「赤酢」も、実は酒粕から作られています。当時は米が貴重であったために、米を原材料とした酒から作られる米酢は貴重で、赤酢のほうが安価でした。赤酢は酒粕が熟成して赤褐色に変化して赤くなり、甘みとうまみ、香りがあるまろやかな味わいで、米酢より栄養価が高くアミノ酸が2倍含まれています。

酒粕の甘酒は、少量でも体がポカポカと温まります。松山陶工場のあたため鍋小に200mlの水と、小さくちぎった酒粕50gを入れ、お好みで砂糖を加えて沸騰させます。酒粕が溶けにくいときは、木屋の竹の茶こしで漉しながら温めると滑らかな口当たりになりますので、寒い日や風邪の引き始めにお試しください。ほかにも酒粕をお味噌汁に入れたり、粕汁に豆乳を加えたり、甘酒の場合は豆乳や牛乳との相性も良く、普段の食生活に気軽に取り入れることができそうですね。

最後に、とってもおすすめの酒粕のソフトクリームがあります。金沢の酒蔵・福光屋さんの「酒かすみるくソフト」は、金沢のほか、東京では玉川高島屋店で食べることができます。甘いみりんがかかっていて鼻から抜ける酒粕の香りがたまりませんので、見つけたらぜひ味わってみてください。

松山陶工場 あたため鍋 小
https://www.shokunin.com/jp/matsuyama/
安比塗漆器工房 ひめ小鉢
https://www.shokunin.com/jp/appi/kobachi.html
木屋 竹の茶こし
https://www.shokunin.com/jp/kiya/chakoshi.html
福光屋
https://www.fukumitsuya.co.jp/

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/酒粕
https://ja.wikipedia.org/wiki/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/koshohin/45/2/45_450207/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan/107/5/107_282/_pdf/-char/ja
https://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/enjoy/recipe/recipe04.html (レシピ)