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【ヒュッゲ】

デンマーク語で「居心地がいい時間や空間」という意味の言葉、「ヒュッゲ(hygge)」。北欧デンマークでは、冬が近づき寒くなると、「ヒュッゲしよう」という言葉が飛び交うほど、日常に溶け込んだ概念でした。

デンマーク語にしかない言葉であるヒュッゲは、近年は欧米で広まり、日本でも聞いたことがあるという方がいらっしゃるのではないでしょうか?実際にデンマークで暮らしてみて感じたことは、思っていた以上にこの言葉や考えがデンマーク人の生活に根付いているということでした。「お菓子を用意して、ヒュッゲしよう」「今日の夜はヒュッゲしたいね」というような会話が、日常生活の中で普通にされているのです。そして、長く寒いことでも知られる北欧の冬ですが、冬になればなるほど、外が寒ければ寒いほど、ヒュッゲらしさは高まり、ヒュッゲの条件が整っていったように思います。一年中使われる言葉ではあるけれども、冬こそがヒュッゲの本番、という感じでした。

私が「ヒュッゲ」と聞いて思い浮かぶものが大きく3つあります。

1つ目は、編み物。デンマーク人は、隙あらば編み物をするのです。リラックスしているときはもちろん、授業中や、旅行先、移動中でさえも手元は編み物をしている人をよく見かけました。日本でいうスマートフォンが、デンマークでは編み物にすり替わっていたかのような、日本人の私からするととても不思議で新鮮な光景でした。特に冬の間は、いろんな色の好きな毛糸でそれぞれが編んだセーターやニットパンツ、ニット帽に手袋などを身にまとい、暖をとりながら冬を楽しんでいました。隣町のかわいい毛糸屋さんに毛糸を買いに行くことが決まった時は、みんな数日前からワクワクしていて、北欧の人の編み物への熱と日常の中の小さな愉しみを見つける力には驚かされました。

2つ目は、温かい飲み物と甘いものを用意してお茶をする時間。私がいた学校では、空いた時間に海へ行くにも、森に散歩しに行くにも、コーヒーや紅茶をポットに準備しビスケットやケーキと共に持って行っていました。この、多少手間がかかっても、どこでもお茶をしておしゃべりしながら一息つく時間を大事にする習慣は、ヒュッゲという考えが浸透していてこそだなと感じました。シナモンロールやカルダモンロール、ルバーブという野菜のジャムを使ったケーキなど甘いものの種類もバラエティに富んでいて、毎日のお茶の時間が楽しみでした。

3つ目は、キャンドル。デンマークでは、食事のときやリラックスするとき、毎日のようにキャンドルを灯します。デンマーク人の友人は、北欧では冬の間ほとんど陽が差さず暗い日が続くから、キャンドルが太陽の代わりなんだ、と言っていました。冬の間は分厚い雲が空を覆い、さらに日照時間が短く、15時を過ぎるともう夜がやってくるような毎日。それだけ聞くと気が滅入ってしまいそうですよね。確かに私もこのヒュッゲという概念がなければそうなっていたかもしれません。家の中があらゆる意味であたたかい場所だったからこそ、北欧の冬があたたかい記憶として刻まれました。ヒュッゲは、北欧の気候があってこそ生まれた、冬を乗り切るための知恵なのかもしれません。

これらが合わさった光景が、まさにヒュッゲのお手本だなと思います。外は雪景色が広がっていて、暖かい部屋の中でキャンドルの火を灯し、編み物をしたりお茶をしながら、団欒の時間を愉しむ。ヒュッゲという考え方を知ると、冬の過ごし方や心持ちが少し変わるような気がしませんか。当店ではヒュッゲにぴったりな商品も取り揃えていますので、これからの更に寒くなる季節に向けて、お買い物を楽しんでみてくださいね。

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参考資料
https://toyokeizai.net/articles/-/152780