【イラストマップを片手に】
私には旅先などで見つけてはついつい収集してしまうものがいくつかあるのですが、イラストマップもそのうちの一つです。街全体を俯瞰するような広範囲のものから、ある通りにフォーカスしたもの、神社の境内や公園の敷地内案内図のようなものまで多種多様です。まさに地図として利用したいという実用的目的も少なからずはあるのですが、それよりも、地図のデザインや文字の字体、添えられたイラストやコメントなどがとても魅力的で、一個の作品として、目で見て楽しんでいると言えます。限られた紙面の中では、ありとあらゆる情報が平等に扱われることはあまりなく、デフォルメや省略を含めて、地図を作った人からの「ここをみて!」というメッセージを受け取っているような楽しさがあります。
小樽駅では、小樽の老舗硝子メーカーである北一硝子さんが発行しているイラストマップを発見しました。とてもキュートなイラストと、ちょっとした一言コメントにほっこりして、街歩きへのわくわくを掻き立てられます。A4サイズの紙1枚で持ち歩きにも便利です。検索1秒で膨大な情報にアクセスできるこの時代ですが、ごく限られた紙面の中に散りばめられた、この小さなヒントのような情報を頼りに街を散策してみたら、狙っていたのとはまた別の喜びに巡り合えるような気がしました。普段Googleマップヘビーユーザーの私ですが、たまにはスマートフォンをポケットにしまい、このイラストマップを片手に小樽の街を歩き回ってみようと思います。
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html
参考資料
https://kitaichiglass.co.jp (北一硝子)