【長崎県壱岐の旅】
長崎県壱岐市は、南北約17キロメートル、東西約15キロメートルの小さな島です。福岡市内から高速船で1時間ほどで、日帰りでも出かけられます。透き通った美しい海と豊富な海産物、自然を満喫できるレジャーもあり、旅行地として人気です。
壱岐の「猿岩」をご存じでしょうか。黒崎半島先端にある壱岐を代表する名所です。海の中から巨大な猿が顔を出しているように見える不思議な岩なのですが、小高い丘を上がると頭部分が見えてきて、その姿、迫力に驚かされます。彫刻のようにも思える見事な猿岩は、高さ45メートル。隆起や大きな岩が分裂して波の侵食などを繰り返し、姿を見せたようです。丘の上からのみ猿に見えるのもまた不思議で、向きを変えるとただの岩。自然が造り出した傑作品に圧倒されるとともに、その横顔がとても可愛くて、しばらく眺めていたくなります。
壱岐の歴史は古く、中国の歴史書『三国志』に書かれた「一支国(いきこく)」として知られ、王都と考えられている「原の辻遺跡」は、弥生時代の遺跡として国の特別史跡となっています。「壱岐市立一支国博物館」は、壱岐の歴史を知り展示を見たあとに「原の辻遺跡」が一望できる設計で、弥生時代の暮らしに思いを馳せることができました。景観に溶け込むような建物も素晴らしく、世界的建築家・黒川紀章氏が手がけた生前最後の作品でもあります。
福岡の都会的な海沿いの街並みを眺めながら、フェリーではあっという間。しだいに海の色が変わり、島を巡れば数々の神秘的な場所に出会えました。この秋の旅先にいかがでしょうか。
若松ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/wakamatsu.html
参考資料
https://www.ikikankou.com/spot/10093
https://www.web-gis.jp/GS_Kigan100/html/Kigan100_090.html
https://www.ikikankou.com/spot/10001
http://www.iki-haku.jp/museumInet/ikf/hisIndex.do;jsessionid=4CCBCE099FBB6F62FD6DB18DA6EB6B35?startYear=500