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【冬瓜】

今が旬の夏野菜「冬瓜」。冬の瓜と書きますが、皮が硬くて分厚いため冷暗所に置けば冬まで日持ちすることから、「冬瓜」と呼ばれるようになったそうです。インド・東南アジア原産で、日本には平安前期にできた現存する日本最初の薬物辞典『本草和名(ほんぞうわみょう)』に記載があるほど、古くから親しまれてきた野菜です。

冬瓜の効能には、体内の余分な水分を排出する利尿作用や、体内の熱を冷まし、暑い時期に体温を調整する清熱作用があります。95%が水分ですが、ビタミンCやカリウムが豊富です。カリウムは血圧を正常に保ち、腎臓で老廃物の排出を促す作用から、むくみの解消や高血圧症予防に効果があるといわれています。不足している水分を補う働きもあるので、暑気あたりやのどの渇きなどの症状にも有効です。冷やす性質があるため、身体が冷えている人やお腹が冷えやすい人は食べ過ぎないようにしたほうが良さそうです。

中国や台湾の家庭料理でよく作られる伝統的な料理に、冬瓜とスペアリブのスープ「冬瓜排骨湯(トウガーパイグータン)」があります。冬瓜の軟らかくさっぱりとした味わいと、豚肉のスペアリブのうまみとが相まった、とてもシンプルな素材の味を味わえる優しいスープです。台湾ではスペアリブのスープ(排骨湯)は、白いゴーヤや大根などでも作られているそうです。

作り方は、スペアリブを生姜と塩で柔らかく煮込んでから冬瓜を入れて煮込むという簡単なもの。冬瓜はあらかじめ下煮しておき、食べる分だけをスペアリブのスープに入れて短時間で煮込むと、煮くずれを防ぐことができます。スペアリブを柔らかく煮るのには、土鍋や圧力鍋を使用するとおいしく仕上がります。伊賀の耐熱土のみを使用した松山陶工場の行平鍋5号は、2人分の冬瓜排骨湯にちょうど良いサイズです。

ビタミンB1が豊富な豚肉とビタミンCが豊富な冬瓜の組み合わせは、夏バテ対策の料理にぴったりです。夏の食養生に冬瓜とスペアリブのスープを取り入れてみてはいかがでしょうか?

松山陶工場 行平鍋 5号
https://www.shokunin.com/jp/matsuyama/
青龍窯 小鉢 小
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/kobachi.html

参考資料
https://icook.tw/recipes/363769 (参考レシピ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/トウガン
https://zh.wikipedia.org/wiki/冬瓜
https://delishkitchen.tv/recipes/208489395513196902