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【フードコンテナで作る水キムチ】

仕込み時間も短く、少ない野菜でも簡単に漬けることができる韓国の「水キムチ」。日本の浅漬けのような感覚で、シャキシャキとさっぱりした食感は、夏の暑い時期の元気を回復するのに一役買ってくれます。もちろん夏だけではなく一年を通して作って食べることができ、冷え込みの厳しい朝鮮半島では、冬に不足するビタミンや乳酸菌を補うため、白菜や大根で水キムチを作り置きしていたそうです。

水キムチは、野菜に自然に付着している乳酸菌が米のとぎ汁やりんごの糖分を素にして発酵する仕組みで、ドイツのザワークラウトと同じ乳酸発酵を利用しています。植物性の乳酸菌は、私たちの腸に存在している腸内細菌の餌となり、腸内環境を整え活性化してくれる働きがあるため、免疫力アップや生活習慣病の予防、ストレスへの耐性、美肌効果などが期待されています。

そんな水キムチを、一陽窯のフードコンテナを使って作ってみました。夏という季節も手伝って、丸一日たたないうちにしっかりと発酵し、爽やかな酸味とシャキッとした野菜の歯ごたえが嬉しくなる出来栄えです。色鮮やかなパプリカは、漬物として食べるとピクルスのような感覚で、定番のきゅうりは安定のおいしさ、りんごの甘みが全体の酸味をバランスよく調和させてくれ、味見のつもりがついつい一つ二つと食べ進めてしまいました。柔らかな銀色に輝く大寺幸八郎商店のかなまり小に盛り付ければ、暑い夏のテーブルにも涼しさを届けることができるでしょう。

備前焼のフードコンテナは「多孔質」が特徴であり、その表面には無数の小さな穴が空いているため、通気性に優れています。また、この素材は乳酸菌や酵母の生息地になりやすく、発酵や熟成を進めるのに理想的な環境を作り出してくれます。大きいサイズのフードコンテナは、水キムチのほかにも塩麹やひしおの仕込みに、小さいサイズは塩やマスタードの調味料入れなどにご利用いただけます。

最後に「水キムチはスープを味わう」といわれるくらい漬け汁にはうまみが含まれ、キムチと一緒に味わっても、冷麺のスープベースや、一風変わった素麺のたれとしても活用することもできます。おすすめは、残った漬け汁に千切りにしたきゅうりとみょうがを入れ、塩と黒胡椒で味を調え、お好みで氷を浮かべて作る冷たいスープ。たっぷり含まれている乳酸菌をおいしく楽しく摂りながら、この先の長い夏を乗り切っていきましょう。

[材料]
きゅうり 1本
パプリカ 1個
りんご 1/4個
みょうが 2本
にんにく 大1かけ
生姜 1かけ

塩 小さじ2
砂糖 小さじ1
赤唐辛子 2本(辛さはお好みで調整してください)
米のとぎ汁 500ml

[作り方]
1. 米のとぎ汁(最初の方の濃い目のもの)、塩、砂糖を火にかけて沸騰させる。煮立ったら火を消し、粗熱を取る。
2. きゅうりとパプリカは乱切りにする。りんごは皮付きのまま1/4にカットし、薄切りにする。
3. にんにくは半分に、みょうがは縦半分に切ってから更に半分に切る。生姜は薄くスライスする。
4. 野菜と赤唐辛子を清潔な容器に入れ、野菜の全量がかぶるくらいまで1の漬け汁を注ぐ。
5. 常温で夏場は1日程度、冬場は2~3日置き、発酵したら冷蔵庫で保存する。一週間をめどに食べきる。

一陽窯 フードコンテナ
https://www.shokunin.com/jp/ichiyou/container.html
中村銅器製作所 行平鍋 小
https://www.shokunin.com/jp/nakamuradouki/yukihira.html
野田琺瑯 レクタングル浅型M シール蓋付
https://www.shokunin.com/jp/noda/
大寺幸八郎商店 かなまり 小
https://www.shokunin.com/jp/otera/kanamari.html
青龍窯 小鉢
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/kobachi.html

参考資料
https://hanako.tokyo/learn/144401/
https://www.villalodola.jp/magazine/column-285/
https://haccomachi.jp/recipe/7597/