



【折尾名物かしわめし】
北九州を代表する駅弁、東筑軒のかしわめし。大正10年からの伝統の味。薄い木の蓋を取ると、木の香りとかしわめしの甘い香りが広がります。小さいころから、折尾駅の売店へ母とよく買いに行っていた私からすると、それは思い出の香りであり、これからもずっとあり続けてほしい香りです。
何度食べても飽きがこないので、地元民も食べる機会が多いように感じます。鶏ガラスープと秘伝調味料で炊き上げられたツヤツヤのお米の上に、錦糸玉子、海苔、旨みたっぷりの甘めなかしわ肉。その構図は、折尾駅周辺を上から見た地図のようでもあると聞いたことがあります。折尾駅も、今では大きくリニューアルされ変化しているのですが、その駅構内で、今もなお“立ち売り”が続けられているんです。
朝の9:15ごろから、売り切れる夕方まで。平日(水・木がお休みのことが多いようです)も土日も首から箱をぶら下げて、お弁当いかがですか!と一期一会の出会いを大切に、人が人へお弁当を販売する姿。その姿も「折尾名物かしわめし」の大切な一部かもしれません。
お弁当を包んでいるパッケージのイラストには、若松ショールームのすぐ側にある若戸大橋も見つけることができます。ぜひお手にとって、「歴史が創った美味しさ」と「人が作ったあたたかさ」を感じてみてください。
若松ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/wakamatsu.html
東筑軒
https://tochikuken.co.jp/