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【機械を守る台湾のお菓子】

先日の台湾旅行で、気になっていたお菓子を食べることができました。それは、「乖乖(グァイグァイ)」という、台湾のスーパーやコンビニにはどこにでもある昔ながらのスナック菓子。カールやキャラメルコーンなどに近い、サクサクとした食感です。

「乖乖」という名前には「いい子」、「お利口さん」という意味が込められており、この縁起の良い名前から台湾では、乖乖をコンピューターや機械の近くに置き、機械が「いい子」に作動することを願う、げん担ぎやおまじないの文化があるというのです。サーバールームや実験室、銀行のATM、病院など、さまざまな場所で機械にお供えされています。

さらに、ただ置くだけではなくいくつかのルールがあり、

・必ず緑色のパッケージの乖乖を置く
・賞味期限切れのものは置かない
・機械に供えられている乖乖は食べてはいけない

主にこれらを守ることで、効果が発揮されると信じられています。

乖乖には、緑色(ココナッツ味)、赤色(チョコレート味)、黄色(五香粉味)のパッケージがあり、そのうち機械が正常に作動していることを表す緑色でなければならず、逆に赤色や黄色はエラーを連想させることから避けるべきだそうです。

また、賞味期限のうちにだけ機械を守る効果があるとされ、賞味期限が切れたものは取り替える必要があります。旧暦の1月と7月の年2回交換することが多いとのことです。

旅行中には、乖乖が機械に供えられている場面を見ることはありませんでしたが、ユニークなエピソードを知っていると、スーパーやコンビニでの何気ない買い物も楽しく感じられました。

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/台湾における乖乖文化
https://www.bbc.com/zhongwen/trad/chinese-news-56760404