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【若竹丼】

日本料理には「であいもの(出会いもの・出合いもの)」という言葉があり、同じ季節に出回る、海、山、里の旬の食材を出会わせて、より豊かな味わいを楽しむ組み合わせのことをいうそうです。

たとえば冬は、「ブリと大根」、夏は「ニシンと茄子」などが有名ですが、春の代表的なであいものは「タケノコとワカメ」を炊き合わせた「若竹煮」。ワカメは漢字では「若布(和布)」と書き、食用の海草の総称である「布(め)」の成長段階にある状態を「わかめ」と呼んでいたことに由来しています。タケノコもワカメも春が旬。なぜこの組み合わせなのか、であいものという言葉を知り、納得した次第です。

青龍窯の浅鉢は、丼物にもおすすめの器。中村銅器製作所の親子鍋を使って、タケノコ、ワカメ、玉ねぎ、ちくわを玉子でとじた若竹丼を作ってみました。雪解けの春を思わせる残雪釉の浅鉢に、春の「であいもの」のタケノコとワカメの組み合わせ。あっさりとした味わいの中に、何となく春の息吹が感じられ、今から次の季節が楽しみになります。

青龍窯 浅鉢(少量ですが再入荷いたしました)
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/asabachi.html
中村銅器製作所 親子鍋
https://www.shokunin.com/jp/nakamuradouki/oyako.html

参考資料
https://www.chuo.ac.jp/cag/diary/post-647/