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【酒瓶の蓋でマグネット】

ビール瓶や日本酒瓶の蓋は、デザインが豊富でコレクター心をくすぐります。

ビール瓶などを密封している蓋である王冠は、1892年にアメリカのウィリアム・ペインターという技術者によって発明されました。その形状が西洋の王冠を逆さまにした形に非常によく似ていたため「crown cork」と名付けられ、日本ではそのまま「王冠」と訳されました。それ以前のビールや清涼飲料水のガラス瓶は、現在のワインなどと同じようにコルク栓によって密封されていました。王冠はかなり画期的な発明で、ペインター氏はこの「crown cork」で特許も取得しています。

日本に王冠が導入されたのは1900年になってからのことでした。1900年に東京麦酒という醸造所が輸入品の王冠を使用し始めたのが最初とされており、その後10年ほど経ってから国内での製造が開始されました。

王冠といえばギザギザした部分が特徴的ですが、なんとあのひだは万国共通で21個(特大瓶は24個)に統一されているそうなのです。というのも、研究を重ねた結果、ひだの数を3の倍数にして支えると最も安定することが分かり、18個では締め付けが弱すぎて密封性を担保できず、24個では逆に強すぎて開けにくくなってしまうため、21個という数で定着したようです。これは数えて確かめてみたくなりますね。

そんな酒瓶の蓋をリメイクしたマグネットが実家の冷蔵庫にずらりと並んでいるのを発見したのですが、それがなかなかに素敵でした。作り方はとても簡単で、100円ショプなどで手に入る円形のマグネットを蓋の裏側に接着するだけです。接着剤や両面テープを使用して接着しても良いですし、昨今は片側に両面テープが付いた便利な磁石も売っているようなのでそちらを使っても良さそうです。ビール瓶などの王冠であればそのまま内側に接着できます。写真は日本酒瓶の冠頭を用いたものですが、冠頭を用いる場合は、プラスチックの栓部分をカッターで切るとちょうど磁石がすっぽりとはまります。もし磁石が大きくて入らない場合は、内側のプラスチックの部分をカッターで少し削ってみると良いそうです。

お手軽に楽しめて記念にもなります。瓶のお酒を楽しんだあとにはぜひお試しくださいませ。また、当店ではさまざまなタイプの酒器やグラスをはじめ、酒瓶を持ち運ぶのにうってつけのびんかごなども取り扱っておりますので、ぜひ併せてそちらもチェックしてみてください。以下の商品は現在小樽ショールームにて実際に手にとってみていただけますので皆様どうぞお越しくださいませ。

SyuRo グラス
https://www.shokunin.com/jp/syuro/glass.html
廣田硝子 究極の日本酒グラス
https://www.shokunin.com/jp/hirota/nihonshu.html
廣田硝子 柳宗理ワイングラス
https://www.shokunin.com/jp/hirota/wine.html
一陽窯 ぐい呑み
https://www.shokunin.com/jp/ichiyou/guinomi.html
一陽窯 ワインカップ
https://www.shokunin.com/jp/ichiyou/wine.html
須浪亨商店 びんかご
https://www.shokunin.com/jp/sunami/binkago.html
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html

参考資料
https://liqul.com/entry/1784
https://www.toyo-seikan.co.jp/kids/when_lid_history.html
https://museum.kirinholdings.com/history/theme/b14_12f.html
https://limia.jp/article/192574/
https://nawan13.hatenablog.com/entry/2017/10/22/222458